「計画の比較」レポートの「相対推定効率」セクションは、パラメータ推定値の標準誤差によって計画を比較します。パラメータ推定値の信頼区間がどれぐらいの幅になるかは、パラメータ推定値の標準誤差によって決まります。このセクションには、相対推定効率と相対標準誤差が表示されます。
相対推定効率は、表の下にあるカラーバーで示されている色で色付けされています。「相対推定効率」の赤い三角ボタンのメニューで、色の設定を変更できます。カラーバーを参照してください。
図17.26 相対推定効率で分割実験を比較
Figure 17.26は、一次単位の数が異なる分割実験の例で比較している分割実験の「相対推定効率」セクションです。
特定の項における、比較対象の計画に対する、基準の計画の「相対推定効率」は、比較対象の計画におけるその項の標準誤差を、基準の計画におけるその項の標準誤差で割ったものです。この「相対推定効率」が1未満である場合は、比較対象の計画に比べ、基準の計画が効率的ではないことを示します。1より大きい場合には、基準の計画が比較対象の計画より効率的であることを示します。
「推定値の相対標準誤差」レポートは、誤差の標準偏差を1としたときの、パラメータ推定値の標準誤差を示しています。この値は、誤差の標準偏差を1としたときの、パラメータ推定量のばらつき(標準誤差の大きさ)を表しています。i番目のパラメータの推定値に対し、「推定値の相対標準誤差」は次のように定義されます。
ここで
Xは、交絡行列で定義されたモデル行列です。
は、のi番目の対角要素です。