シミュレーションの結果データテーブルで、「Launch Repairable Systems Simulation Results Explorer」スクリプトを実行すると、シミュレーション結果の分析を含むレポートが表示されます。
図13.11 修理可能システムのシミュレーションの結果レポートの一部
デフォルトでは、レポートには、大まかに分けて2種類のグラフが描かれます。1種類目のグラフは、時点ごとの折れ線グラフです(Figure 13.11の左側)。このグラフは、時点を横軸に、そして、その時点においてシステムが特定の状態(可用・稼動・計画外停止)になっている確率を縦軸にプロットしています。横軸の範囲は、シミュレーションで設定した時間の範囲です。ある時点において、システムが特定の状態となっている確率が、縦軸の左横に赤字で示されます。点推定の下には、その95%信頼区間が表示されます。
ヒント: これらのシミュレーションの結果での、特定の時点における点推定値を数値で見るには次の操作を行ってください。まず、横軸の下に表示されている赤字の数値をクリックしてください。そして、数値を入力して、Enterキーを押してください。
2種類目のグラフは、シミュレーションの各反復から得られた結果をまとめたヒストグラムです(Figure 13.11の右側)。ヒストグラムの棒は、次のいずれかを表しています。
• システムが該当の状態になっている総累積時間
• シミュレーションの全期間に占める、システムが該当の状態になっている総累積時間の割合
ヒント: グラフに使用されているデータをデータテーブルにまとめるには、グラフの横にある[データの書き出し]をクリックします。
デフォルトでは、このレポートには以下のグラフが含まれます。
システム可用性 点推定プロファイル
システムが使用できる状態となっている確率(システムが「オン(稼動)」もしくは「オフ(停止)」なっていて、「ダウン」にはなっていない状態である確率)の推定値を、時点に対してプロファイルグラフにしたものです。
システム可用時間 分布
各シミュレーション反復で求められた、システムが使用できる状態になっている総累積時間を、ヒストグラムで描いたものです。
システム可用性 分布
システムが使用できる状態になっている総累積時間を、シミュレーションの総期間で割ったものの分布を、ヒストグラムで表したものです。このヒストグラムは、前述の「システム可用時間 分布」と同じですが、シミュレーション期間に対する割合となっています。
システム稼働性 点推定プロファイル
システムが稼動している確率(システムが「オン(稼働)」になっている確率)の推定値を、時点に対してプロファイルグラフにしたものです。
システム稼働時間 分布
各シミュレーション反復で求められた、システムが稼動している総累積時間を、ヒストグラムで描いたものです。
システム稼動性 分布
システムが稼動している総累積時間を、シミュレーションの総期間で割ったものを、ヒストグラムで描いたものです。このヒストグラムは、前述の「システム稼働時間 分布」と同じですが、シミュレーション期間に対する割合となっています。
システム計画外停止 点推定プロファイル
システムがダウンしている確率(システムが使用できない状態となっている確率)の推定値を、時点に対してプロファイルグラフにしたものです。
システム計画外停止時間 分布
各シミュレーション反復で求められた、システムがダウンしている総累積時間を、ヒストグラムで描いたものです。
システム計画外停止割合 分布
システムがダウンしている総累積時間を、シミュレーションの総期間で割ったものの分布を、ヒストグラムで描いたものです。このヒストグラムは、前述の「システム計画外停止時間 分布」と同じですが、シミュレーション期間に対する割合で分布が描かれます。