ここでは、管理図ビルダーにおいて個々の測定値管理図と移動範囲管理図の管理限界がどのように計算されるかを説明します。
個々の測定値の管理図の管理限界は、次のように計算されます。
個々の測定値管理図の下側管理限界(LCL) =
個々の測定値管理図の上側管理限界(UCL) =
シグマが移動範囲の中央値によって推定された、個々の測定値の管理図の管理限界は、次のように計算されます。
個々の測定値管理図の下側管理限界(LCL) =
個々の測定値管理図の上側管理限界(UCL) =
移動範囲の管理図の管理限界は、次のように計算されます。
移動範囲管理図の下側管理限界(LCL) =
移動範囲管理図の上側管理限界(UCL) =
メディアン移動範囲の管理図における管理限界は、次のように計算されます。
LCLMMR = max(0, MMR - Kd3(n))
UCLMMR = MMR + Kd3(n)
個々の測定値-移動範囲管理図では、標準偏差は次のように推定されます。
中央値を用いた個々の測定値-移動範囲管理図では、標準偏差は次のように推定されます。
= MMR/0.954
ここで
= 個々の測定値の平均
K = シグマの乗数(デフォルトで3に設定)
= (MR2+MR3+...+MRN)/(N-1)で算出した非欠測値の移動範囲の平均(ここで、MRi = |xi - xi-1|)
MMR = 非欠測値の移動範囲の中央値
s = 工程の標準偏差
d2(n)は、母標準偏差が1であるn個の独立した正規分布に従う確率変数の範囲の期待値
d3(n)は、母標準偏差が1であるn個の独立した正規分布に従う確率変数の範囲の標準偏差
メモ: 管理図ビルダーの移動範囲管理図では、移動範囲の区間(n)が2に設定されます。