「寿命の一変量」プラットフォームでは、[故障ゼロの場合はWeiBayes分析のみ]の環境設定をオフにしていない場合、故障がまったくない右側打ち切りデータを分析対象とすると、Weibayes分析のレポートが表示されます。Figure 3.10は、「Reliability」フォルダにある「Weibayes No Failures.jmp」サンプルデータに対するWeibayes分析のレポートです。
図3.10 Weibayesレポート
このレポートの最上部では、指数分布のモデルが仮定されています。そして、そのレポートの最上部では、指数分布のパラメータに対する下側信頼限界が表示されています。この下側信頼限界は、Meeker and Escobar(1998, sec. 7.7)で説明されている方法を使って計算されています。
レポートの「Weibayes」の部分で、Weibayes分析を実行します。分析の手順については、Nelson(1985)を参照してください。
Weibayes推定値を得るには、[Weibayes]および[Weibull b]オプションを必ず選択してください。[Weibull b]の値を変更して[更新]をクリックします。すると、推定値とプロファイルが更新されます。プロファイルに表示される値は、保守的な信頼区間を使用しています。例として、故障がまったくないデータに対するWeibayes分析の例を参照してください。
メモ: [Weibayes]オプションの選択を解除した場合は、(いくつかのパラメータが固定された)最尤推定が行われます。
データテーブルに少なくとも1つの故障がある場合、完全な「寿命の一変量」レポートが表示されますが、最尤法による推定では役立つ結果が導かれない場合があります。この場合、Weibayes分析の方が有効かもしれません。例として、故障が1個しかないデータに対するWeibayes分析の例を参照してください。
メモ: 故障ゼロのデータに対して「寿命の一変量」オプションを使用してBayes推定を実行するには、分析を起動する前に、[ファイル]>[環境設定]>[プラットフォーム]>[寿命の一変量]を選択し、[故障ゼロの場合はWeiBayes分析のみ]のチェックボックスを外します。