図8.2 主効果に対するステージ1のレポート
2つの偽因子で追加された4回の実験の情報を用いて、自由度2の誤差平方和が求められます。偽因子は、計画を作成するときに暗黙的に使われるだけであり、その構造上、応答には影響していません。そのため、偽因子を利用して求められた誤差分散推定値は不偏推定値となります。各主効果について、主効果の応答YMEに対する検定を、この誤差分散推定値から求めます。この例では、「メタノール」・「エタノール」・「時間」の3つの因子のp値が閾値より小さく、有意と判断されました。p値に対する閾値の詳細については、第 “ステージ1の手法”を参照してください。
「プロパノール」・「ブタノール」・「pH」という、有意ではない3つの因子の変動は、偽因子の平方和に足されます。その結果、RMSEの自由度は、主効果に対するステージ1のレポートに示すように、5になっています。
図8.3 ステージ2の偶数次効果のレポート