このバージョンのヘルプはこれ以降更新されません。最新のヘルプは https://www.jmp.com/support/help/ja/15.2   からご覧いただけます。


2.
[追加]ボタンをクリックします。
傾きが等しい共分散分析は、「Cleansing.jmp」サンプルデータに対する共分散分析です。どの「ポリマー」が浄化槽の「石炭の粒子」を一番よく除去するかに興味があります。ただし、石炭粒子が除去される程度には、浄化槽の「pH」も影響しています。図は、あてはめられた共分散分析モデルを示しています。ここでは、「pH」を説明変数とした回帰直線の傾きは、「ポリマー」の全水準で等しいと仮定しています。
傾きが等しい共分散分析のグラフは次の手順により作成できます。「モデルのあてはめ」ウィンドウで、「石炭の粒子」[Y]に指定し、「pH」「ポリマー」「モデル効果の構成」ボックスに追加し、 [実行]をクリックします。この操作により、「最小2乗法によるあてはめ」レポートに回帰プロットが表示されます。ポリマーの種類ごとに点の色を変えるには、[行]>[列の値による色/マーカー分け]を選択し、「列の値によるマーカー分け」のリストから「ポリマー」を選択して[OK]をクリックします。
ここでは説明のために共通の傾きをもつモデルを想定しましたが、実際には、「pH」と「ポリマー」「石炭の粒子」に与える影響には交互作用があります。より適切なモデルは、この後の第 “共分散分析(傾きが異なる場合)”で説明しています。
図2.14 傾きが等しい共分散分析