このバージョンのヘルプはこれ以降更新されません。最新のヘルプは https://www.jmp.com/support/help/ja/15.2   からご覧いただけます。


品種ごとに回帰直線を描いてみると、切片と傾きにおけるばらつきを確認できます(標準最小2乗の回帰)。傾きはあまりばらついていませんが、切片はかなりばらついています。また、切片と傾きには、切片が小さい品種の方が傾きが大きそう、つまり、負の相関がありそうです。
図8.2 標準最小2乗の回帰
1.
[ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Wheat.jmp」を開きます。
3.
「収率」を選択し、[Y]をクリックします。
4.
「手法」リストから[混合モデル]を選択します。または、[混合モデル]手法を選択してから、[Y]をクリックして「収率」を追加します。
5.
「土壌水分」を選択し、[固定効果]タブで[追加]をクリックします。
図8.3 指定が完了した「モデルのあてはめ」起動ウィンドウの[変量効果]タブ
6.
[変量効果]タブをクリックします。
7.
「土壌水分」を選択し、[追加]をクリックします。
8.
「列の選択」リストから「品種」を選択し、[変量効果]タブの「土壌水分」を選択し、[ランダム係数 枝分かれ]ボタンをクリックします。
図8.4 入力が完了した「モデルのあてはめ」起動ウィンドウ、[変量効果]タブ
9.
[実行]をクリックします。
「混合モデルのあてはめ」レポートのような「混合モデルのあてはめ」レポートが表示されます。なお、紙面スペースの都合上、図では、いくつかのレポートを閉じています。「予測値と実測値のプロット」を見ると、モデルの仮定には特に問題がなさそうです。
収率 = 33.43 + 0.66 * 土壌水分
図8.5 「混合モデルのあてはめ」レポート
図8.6 「ランダム係数」レポート
「モデルの指定」ウィンドウの[多項式の中心化]オプションは、デフォルトで選択されています。そのため、「品種」レポートの冒頭に記されているように、「土壌水分」の効果は、平均である35.583で中心化されます。「固定効果のパラメータ推定値」と「ランダム係数」の各レポートにある品種2の推定値を使い、次のような回帰式が得られます。