JMPでは、回帰モデルをあてはめるときに、名義尺度の列を–1、0、1という値をもつダミー変数に変換します(名義変数をコード変換する方法には、他にもいろいろな方法が存在します。JMPで採用されている方法は、そのうちの1つです)。名義尺度の列にn個の水準がある場合、n‐1個のダミー変数が必要となります (これは、名義尺度の主効果の自由度がn‐1であることを意味しています)。詳細は、付録「統計的詳細」の「名義尺度の因子」(485ページ)を参照してください。
4水準がある名義尺度の列を例にしましょう。「Cholesterol.jmp」サンプルデータの「処置群」の列には、 「A」、「B」、「コントロール」、「プラシボ」の4つの水準があります。この場合、最初の3水準が、内部的にはダミー変数に変換されます。レポートにおいて、それらの3つのダミー変数の名前は、「処置群[A]」、「処置群[B]」、「処置群[コントロール]」とされます。
これらのダミー変数には、該当する水準には1が、最後の水準には–1が、他の水準には0が割り当てられます。「Cholesterol.jmp」の「処置群」のダミー変数に、4水準でのダミー変数を示します。たとえば、処置群[A]を見てみましょう。「Cholesterol.jmp」の「処置群」のダミー変数に示すように、このダミー変数には次のように値が割り当てられます。
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「処置群」が「A」である行には、1が割り当てられます。
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「処置群」が「B」や「コントロール」の行には、0が割り当てられます。
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「処置群」が「プラシボ」の行には、‐1が割り当てられます。
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