図12.6 パレート図の例
パレート図を作成できるのは、Y変数(原因の変数)が1つ、X変数(分類変数)が0~2個あるときです。 変数が数値か文字列かの区別も、尺度の区別もなく、 すべての値が離散変数として扱われ、棒グラフの棒は度数およびパーセントを表します。パレート図は、次のような構成になっています。
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Y変数が1つでX変数が1つのときは、横1列に並んだパレート図が作成されます。X変数の水準ごとにパレート図が1つ作成され、棒は、各水準内におけるY変数の各値の度数を表します。全体を層別パレート図といい、1つ1つの図をセルといいます。X変数の水準につき1つのセルがあります。X変数は1つだけなので、このパレート図は1元層別パレート図と呼ばれます。例として、第 “1元層別パレート図の例”を参照してください。
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Y変数が1つでX変数が2つのときは、m行n列に並んだパレート図が作成されます。1番目のX変数の水準と同数(m)の行、2番目のX変数の水準と同数(n)の列ができます。X変数が2つなので、このパレート図は2元層別パレート図と呼ばれます。各行には、1番目のX変数の水準ごとのパレート図が並ぶことになります。一番左上のセルは基準セルと呼ばれます。基準セルの棒は度数の降順に並べられ、 他のセルにおける棒はそれと同じ順序で並べられます。セルの行列の配置は変更できます。左上の角に移動したセルが新しい基準セルになり、セルの棒が基準セルでの度数に合わせて並べ替えられます。例として、第 “2元層別パレート図の例”を参照してください。
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それぞれの棒には、該当するデータテーブルにおいてそのY水準の行に割り当てられている色が適用されます。Y水準の行に色が割り当てられていない場合は、該当するすべての棒に同じ色が適用されます。行に異なる色が割り当てられているY水準がある場合、該当する棒は、データテーブルにおいて最初に現れるそのY水準の行の色になります。
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