作成される管理図は、工程が統計的管理状態にあるかどうかの判断材料として役立ちます。レポートの内容は、選択した管理図の種類によって異なります。管理図の例は、単純な管理図を例に、各部について説明しています。データを追加するたび、またはデータテーブルを変更するたびに、管理図は動的に更新されます。
図4.8 管理図の例
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管理図上の各点は、個々の測定値または要約統計量を示します。管理図の例では、各点は各標本の平均を表しています。
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2本の赤い線は、上側管理限界(UCL; Upper Control Limit)と下側管理限界(LCL; Lower Control Limit)です。工程が統計的管理状態にあるときに要約統計量が変動すると思われる範囲を示します。工程変動が一般原因によるものだけである場合、すべての点が管理限界内にランダムに分布します。管理図の例では、点のうち1つが上側管理限界より上にあります。この点は、特殊原因による変動を示す可能性が高く、場合によっては不具合かも知れません。
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X軸またはY軸上をダブルクリックすると、該当する「軸の指定」ウィンドウが開き、軸上に表示されるラベルの形式、軸の値の範囲、目盛りの数、グリッド線、参照線などを指定することができます。
たとえば、「Pickles.jmp」データは、3日間にわたって測定したデータを記録したものです。X軸の目盛りのラベルを調整した例では、デフォルトでX軸の1つおきの目盛りにラベルがついています。X軸の目盛りのラベルを調整した例の左側のようにラベルが見にくい状態になってしまうことがあります。8つの目盛りごとにラベルをつければ、日付ごとに1つのラベルがつき、右側のプロットのようになります。
図4.9 X軸の目盛りのラベルを調整した例