JMP 14.2オンラインマニュアル
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このバージョンのヘルプはこれ以降更新されません。最新のヘルプは
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信頼性/生存時間分析
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修理可能システムのシミュレーション
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修理可能システムのシミュレーション結果
• 結果のテーブル
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結果のテーブル
「開始」ブロックの下の緑の矢印をクリックすると、シミュレーションが実行され、結果がデータテーブルに表示されます。このテーブルは、シミュレーションの反復ごとに発生したイベントとそれによって引き起こされたアクションを説明しています。
結果のテーブルは、次のような列で構成されます。
Sim ID
イベントまたはアクションが属するシミュレーションの反復を識別するID。
時間
シミュレーションにおいてイベントやアクションが発生した時間。
要素
イベントやアクションが生じたブロック図形の名前を含みます。ただし、システム全体に対しては、「システム」という文字列になっています。
動作
発生したイベントまたはアクションの名前。
状態
その時間における要素の状態。各アクションの始まりと終わりは、それぞれ「開始」と「終了」と記述されます。
メモ
アクションに対する追加の説明。シミュレーションの各反復における最後は、「終了」と記述されます。
図12.10
修理可能システムのシミュレーションの結果テーブル
修理可能システムのシミュレーションの結果テーブル
の最初は、「Initialization Spare in Trunk」(トランクにスペアタイヤを準備する)というアクションが実行されています。これは「即時」のアクションです。「Spare」を停止する(「オフ」にする)というアクションを、
「時間」
が0で完了させています。
最初のシミュレーション反復では、次に、約65日後に「Tire 2 is Unrepairable」(タイヤ2が故障)というイベントが生じています。この故障によりタイヤが3本しかなくなったので、5行目において、システムは意図せずに使用できない状態(「システムダウン」の状態)になります。ダイヤグラムの「Need 4 Tires to Drive」(運転には4本のタイヤが必要)合流点によって、少なくとも4本のタイヤが使用できる状態になければシステム全体は動かないと設定されています。「Tire 2 is Unrepairable」(タイヤ2が故障)イベントは、「Replace Tire 2」(タイヤ2を交換)アクションと「Use Spare」(スペアを使用)アクションを同時に呼び出します。11行目で「Drive with Spare」(スペアで運転)アクションが呼び出され、システムが起動されます。
タイヤ2が故障すると同時に、スペアタイヤに交換されています。システムが使用できない状態(「システムダウン」の状態)になってから再起動されるまでの時間はゼロです。これは、アクションの完了時間が「即時」に設定されているからです。そのため、「Tire 2 is Unrepairable」(タイヤ2が修理不可能)イベントによってシステムが停止している時間はゼロです。シミュレーションでいろいろな設定を確かめれば、「即時」以外のアクションであった場合にシステムの累積停止時間がどのように変化するかを調べることができます。