仮想結合した列を持つデータテーブルで行の属性が変更された場合、その行の属性を、リンクされている他のデータテーブルにも自動的に表示することができます。メインデータテーブルと補助データテーブルに被験者ID列があるとしましょう。被験者ID列に「リンクID」列プロパティが含まれているデータテーブルで、行属性が変更されると、仮想結合した「リンク参照」列を含むデータテーブルでも、それらの行属性が更新されるように指定できます。「リンク参照」列プロパティで、行属性をその他のデータテーブルに送信する(参照先に行属性を送る)か、行属性を受け入れる(参照先の行属性を受け入れる)かを指定することができます。
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「Nic Labs.jmp」を見てみましょう。
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「列」リストを見ると、「被験者ID」の隣に青色の仮想結合アイコン()が表示されています。青色のアイコンは、列に「リンク参照」列プロパティがあり、参照先データテーブル(「Nic Demographics.jmp」)が開いていることを表しています。「リンク参照」列プロパティは、現在のデータテーブル内の「被験者ID」列を参照先データテーブル内の「被験者ID」列とリンクします。アイコンがグレー()で表示される場合、参照先データテーブルが開いていないか、列が正しくリンクされていない可能性があります。
「Nic Adverse Events.jmp」も同様に設定されています。
図6.39 「被験者ID」の「リンク参照」列プロパティ
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「リンク参照」列プロパティを選択します。
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[参照先の行属性を受け入れる]が選択されていることに注目してください。これは、参照先データテーブル(「Nic Demographics.jmp」)の行に行の属性がある場合、その行の属性が現在のデータテーブルにも自動的に表示されることを意味します。
また、[選択]、[除外する]、[非表示]の行の属性が選択されていることにも注目してください。これらの行の属性が「Nic Demographics.jmp」で設定されると、同じ属性が「Nic Lib.jmp」と「Nic Adverse Events.jmp」にも反映されます。
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「Nic Demographics.jmp」で最初の行を右クリックし、[非表示かつ除外]を選択します。
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「Nic Labs.jmp」でも、「被験者ID」が101001である行が除外されていることを確認できます。
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