公開日: 04/01/2021

棒グラフ

棒グラフによって、カテゴリカル変数の分布を視覚化できます。棒グラフはヒストグラムに似ています。両者とも、変数の水準ごとに棒を描きます。ただし、棒グラフは変数の水準ごとに棒を描くのに対して、ヒストグラムは特定の範囲ごとに棒を描きます。

図4.6 棒グラフの例 

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シナリオ

この例では、会社情報のサンプルデータ「Companies.jmp」を使用します。このデータには、数社の企業に関して、会社規模とタイプの情報が含まれています。

証券アナリストは、次の点を調査する必要があります。

どの企業タイプが最も一般的か

どのくらいの規模の企業が一番多いか

回答を導き出すには、「タイプ」「会社規模」の棒グラフを使用します。

棒グラフの作成

1. [ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Companies.jmp」を開きます。

2. [分析]>[一変量の分布]を選択します。

3. 「タイプ」「会社規模」を選択し、[Y, 列]をクリックします。

4. [OK]をクリックします。

図4.7 「タイプ」「会社規模」の棒グラフ 

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棒グラフの解釈

この棒グラフから、次のことがわかります。

製薬会社よりもコンピュータ関連企業の方が多い。

製薬会社(「Pharmaceutical」)の棒よりも、コンピュータ関連企業(「Computer」)の棒のほうが長くなっています。

小規模企業が多い。

小規模(「small」)の棒が、中規模(「medium」)もしくは大規模(「big」)の棒よりも長くなっています。

一緒に出力されている要約のレポートを見ると、詳細な度数がわかります。このレポートについては、カテゴリカル変数の分布で説明します。

棒グラフの操作

ヒストグラムの場合と同様に、個々の棒をクリックすると、データテーブル内で該当する行が強調表示されます。複数のグラフが作成された場合、1つの棒グラフで棒をクリックすると、他の棒グラフでも対応する個所が強調表示されます。

たとえば、製薬会社の会社規模の分布を確認しましょう。「タイプ」の棒グラフの「Pharmaceutical」棒をクリックすると、「会社規模」の棒グラフで製薬会社に相当する部分が強調表示されます。図4.8から、このデータ全体では小規模企業が多いものの、製薬会社の多くは中規模または大規模であることがわかります。

なお、データテーブルでも対応する行が選択されます。

図4.8 棒のクリック 

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より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).