「故障原因の組み合わせ」レポートでは、異なる故障原因の累積分布関数(Fi(x))を比較できます。このレポート上で指定できる分布は、起動ウィンドウでの選択に応じて異なります。なお、ゼロ以下の故障時間データは扱えません。
デフォルトのプロットは「線形」スケールで描かれており、また、次のものを表示します。
• 故障が観測された時間に対して、ノンパラメトリックな推定値(Kaplan-Meier推定値もしくはTurnbull推定値)がプロットされます。また、その信頼区間が、青色の横線で表されます。
• 各原因の累積分布関数(Fi(x))が描かれます。最初にあてはめられる分布は、起動ウィンドウで選択した分布です。[個々の最適な分布]を選択した場合、各原因に対する最適な分布が描かれます(この分布の自動選択には、計算時間がかかる場合があります)。[手動による選択]を選択した場合は、すべての原因に対してノンパラメトリックな推定値が描かれます。プロットの右側には凡例が表示されます。
• 全体の累積分布関数(F(x))。全体の累積分布関数は、選択した各原因の累積分布関数を組み合わせて算出されます。故障原因としてノンパラメトリックな分布を指定した場合、全体の累積故障分布は、ある1つの原因において最後に観測された時点までしか延びません。
レポート上での対話的な操作によって、全体の累積故障確率をどのように改善できるかを調べられます。
「故障原因の組み合わせ」レポートには、次の要素があります。
スケール
プロットの縦軸の確率スケールを指定します。スケールの変更は、スケールを変更すると、見栄えがどのように変わるかを示しています。
除去
このチェックボックスを選択すると、選択された原因を除去したときの全体の累積分布関数が計算されます。該当する故障原因を除去したときの影響を見たい場合には、このチェックボックスを使用してください。チェックボックスのチェックをオンにすると、その該当の故障原因が除去されたという仮定のもとでの全体の累積分布関数が再計算されます。競合原因の除去で、故障原因を除去した結果について説明しています。
原因
「故障原因」列に含まれているデータ値をリストします。
分布
各故障原因にあてはめることができる分布をリストします。各故障原因に対する分布を変更するには、まず「分布」リストから分布を選択します。そのあと[モデルの更新]をクリックすると、プロットに新しい分布が描かれます。このとき「故障原因の要約」レポートも更新されます。
度数
当該の故障原因が生じている個数。
モデルの更新
選択された分布をプロットに描画します。そして、「故障原因の要約」を更新します。また、選択された分布の結果を、「原因ごとの分析」レポートに新たに追加します。