選択モデル計画では、以下の用語を使用します。
• 属性は、製品を特徴付ける1つの要素です。
• プロファイルは、複数の属性が組み合わされたものです。
• 選択肢集合は、複数のプロファイルが組み合わされたものです。
• 調査は、数種類の選択肢集合から構成されます。
• 部分プロファイル(partial profile)は、それぞれの選択肢集合において一定数の属性のみを変化させたプロファイルです。部分プロファイルでは、その他の属性の値は固定します。
離散選択実験では、数通りの選択肢集合を予め用意しておいて、そのうちのいずれかを回答者に提示します。1つ1つの選択肢集合は、回答者が判断しやすいよう、通常、少数のプロファイルで構成します。回答者は、1つの選択肢集合ごとに、好きなプロファイルを1つだけ選択します。たとえば、ノートパソコンの場合は、処理速度・ハードディスク容量・ディスプレイの大きさ・バッテリー駆動時間・価格などの属性があります。これらの属性を組み合わせたものが、プロファイル(製品プロファイル)になります。各選択肢集合に2つのプロファイルしかない場合には、回答者は、それら2つのうちのいずれか好きなほうを選択することになります。
属性が多数ある場合は、選択肢集合ごとに部分プロファイルによる調査を作成することもできます。この場合、それぞれの選択肢集合において一定数の属性のみを変化させ、他の属性の値は固定したままにします。そうすることで、選択肢集合のなかでどの製品がよいか、回答者が判断しやすくなります。