応答と因子を入力して[続行]をクリックした後、計画のリストからいずれか1つの計画を選択します。計画は次の2種類です。
• 中心複合計画
使用する計画を選択し、[続行]をクリックします。
図11.15 4因子の「計画の選択」パネル
Box‐Behnken計画の因子は、水準が3つしかなく、また、因子の領域を表す立方体の頂点には計画点が配置されません。エンジニアリング上の理由で頂点の設定を避ける必要があるときは、この特徴が役に立ちます。しかし、この計画では、中心複合計画と比較して、頂点の近くで予測分散が大きくなります。
中心複合計画(CCD; Central Composite Design)には、中心点と軸点があります。軸点は、1つの因子だけが高い値または低い値(軸の値)で、残りの因子がすべて中間値になっている点です。
中心複合計画の軸点は、指定した因子範囲で定義された超立方体の面外に置かれることもあります。その場合、各因子は5水準となり、そのうち2水準は「因子」アウトラインで設定した値の範囲外に置かれます。JMPでは、軸点をそのように超立方体の面外に配置することも、超立方体の面上に配置することもできます。
以下の種類の中心複合計画を作成できます。
中心複合計画
通常の中心複合計画です。指定された因子数だけの計画が作成されます。
CCD一様精度
中心付近での予測分散がなるべく均一になるように中心点の個数が決定されます。
CCD直交
2次項と他の項との間の相関が最小になるように中心点の数と軸点の値が決定されます。
CCD直交ブロック
2次項およびブロック効果と、他の項との間の相関が最小になる計画です。
いずれかの中心複合計画を選んで [続行]ボタンをクリックすると、軸のスケールに関する情報が表示されます。軸点の値を指定する際、表示されている値が、指定された因子の範囲の半分を掛け合わせるのに使用されます。「軸の値」に「1.0」を指定した場合、作成される計画の軸点は、因子で定義される超立方体の面上に配置されます。次のオプションで軸の値を設定できます。
図11.16 「軸の値」パネル
回転可能
中心点からの距離(尺度化された距離)が等しければ予測値の分散も等しくなっている計画が作成されます。軸点の値は、因子範囲から外れるものになります。因子範囲内に留めたい場合には、[平面上]を選択するか、因子範囲内に収まる数値をテキストボックスに指定してください。
直交
効果が互いに直交します。軸点の値は、因子範囲から外れるものになります。因子範囲内に留めたい場合には、[平面上]を選択するか、因子範囲内に収まる数値をテキストボックスに指定してください。
平面上
軸点を、指定した因子範囲の両端に配置します。
ユーザ定義
「軸の値」テキストボックスに入力した値によって指定された距離に、軸点を配置します。
範囲を-1から1まで
軸点が因子範囲の両端に位置するように、計画のスケールを変更します。そのスケールに合わせて計画点が縮められます。