Summaryコマンドは、ユーザが選択したグループ化列に基づいて、要約統計量から成る新しいテーブルを作成します。Summaryは、データテーブルの要約統計量を求めてグローバル変数に格納するSummarizeとは異なるので、注意が必要です。要約統計量をグローバル変数に格納するを参照してください。
summDt = dt << Summary(
Group( groupingColumns ),
Subgroup( subGroupColumn ),
Statistic( columns ),// 統計量は、Mean(平均)、Min(最小値)、Max(最大値)、Std Dev(標準偏差)など
Output Table Name( newName ) );
次の例は、年齢別の平均身長と平均体重の列、年齢別の最大身長と最小体重の列を含めた新しいデータテーブルを作成します。
dt = Open( "$SAMPLE_DATA/Big Class.jmp" );
summDt = dt << Summary(
Group( :年齢 ),
Mean( :Name("身長(インチ)"), :Name("体重(ポンド)") ), Max( :Name("身長(インチ)") ), Min( :Name("体重(ポンド)") ),
Output Table Name( "身長・体重の表" ) );
ヒント: Output Table Nameは、引用符付き文字列、または文字列を含んだ変数をとることができます。
デフォルトでは、要約テーブルは元のデータテーブルにリンクしています。元のデータテーブルとリンクしていない要約を作成したいときは、Summaryメッセージに次のオプションを追加します。
dt = Open( "$SAMPLE_DATA/Big Class.jmp" );
summDt = dt << Summary( Group( :年齢 ), Mean( :Name("身長(インチ)") ),
Link to Original Data Table( 0 )
);
グループ変数の水準ごとの統計量に加え、全体に対する統計量を出力データテーブルに含めることもできます。また、グループ変数の各水準の要約行をデータテーブルの末尾に追加することも可能です。全体の統計量を追加するには、次のオプションをSummaryメッセージに追加します。
dt = Open( "$SAMPLE_DATA/Big Class.jmp" );
summDt = dt << Summary( Group( :年齢 ), Mean( :Name("身長(インチ)") ),
Include marginal statistics
);
統計量の列名の形式は、statistics column name format()を使用して指定できます。表9.2は、オプションと例を示します。
オプション |
例 |
---|---|
stat (column) |
平均(利益($M)) |
column |
利益($M) |
stat of column |
利益($M)の平均 |
column stat |
利益($M) 平均 |
たとえば、次のようなオプションをSummaryメッセージに追加します。
dt = Open( "$SAMPLE_DATA/Big Class.jmp" );
summDt = dt << Summary( Group( :年齢 ), Mean( :Name("身長(インチ)") ),
statistics column name format( "stat of column" )
);
[身長(インチ)]の統計量の列は[身長(インチ)の平均]という名前になります。