公開日: 03/31/2021

Webレポートの作成

[ファイル]>[発行]オプションでは、レポート・説明・グラフを含むWebページを作成できます。Webページ・グラフ・サポートファイルは、すべて指定したディレクトリの中に保存されるので、ファイルを圧縮して他の人に送信することも簡単です。この機能は、JMPを使用していない人にとって特に便利です。

グラフの中には、インタラクティブHTMLとして表示できるものがあります(バブルプロットや背景地図など)。Webレポートにあるグラフのサムネールをクリックすると、新しいWebページが開いてインタラクティブなグラフが表示されます。

Webレポートを作成するには、以下の手順で操作します。

1. [ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「SATByYear.jmp」を開きます。

2. 「グラフビルダー 地図」スクリプトと「バブルプロット(州)」スクリプトを実行します。

3. 任意のJMPウィンドウで[ファイル]>[発行]を選択します。

4. 両方のグラフがレポートに表示されるように、[すべてを選択]をクリックします。

「発行先」を[ファイル]に設定し、[データの発行]チェックボックスをオンにします。

5. [選択]をクリックし、親フォルダの配置場所まで移動します。[フォルダの選択]をクリックします。

「このレポートのサブフォルダの名前」ボックスは、現在の日時を示します。Webレポートファイルはこのフォルダに保存されます。

6. [次へ]をクリックします。

7. 「Webレポートのタイトル」ボックスに「SAT By Yearレポート」と入力します。

8. 図10.4に示されているように、説明とタイトルを入力します。

注: レポートを1つ選んだ場合、オプションでインデックスページを作成できます。インデックスページには、レポートのサムネールが表示されます。サムネールをクリックするとレポートが開きます。図10.5はその一例を示しています。

図10.4 Webレポートのカスタマイズ 

Image shown here

注:

レポートは、作成した順に並びます。この例では、「グラフビルダー 地図」スクリプトを最初に実行したので、地図が最初のレポートとして表示されています。並べ替えるには、レポートの隣の矢印を使用します。また、レポートを削除した後、再びそのレポートを追加したくなったときのために[レポートの復元]ボタンが表示されます。

イメージをレポートの下に追加したい場合には、[イメージの追加]をクリックします。

[カスタマイズ]をクリックすると、フォントやロゴなどを変更するためのオプションが表示されます。Webレポートのオプションを参照してください。

9. [レポートの作成]をクリックします。

このWebページがデフォルトのブラウザに開きます。

図10.5 Webレポート 

Image shown here

10. サムネールの1つをクリックして、そのレポートをインタラクティブなWebページに開きます。

インタラクティブなレポートの操作方法の詳細については、HTMLレポートからImage shown here >[ヘルプ]をクリックしてください。すると、ヘルプページ( https://www.jmp.com/support/help/InteractiveHTML/15/ja_jp/ShareJMPReports.shtml)が開きます。

Webレポートのオプション

スタイル

レポートのレイアウトを決定します。

リスト(大)

レポートを、大きなサムネールとともに縦に並べて表示します。

リスト(小)

レポートを、小さなサムネールとともに縦に並べて表示します。

グリッド

レポートを横に並べて表示します。

カスタムCSS

Webページの書式を設定するためのCSSファイルを指定できます。CSSファイルは、_cssというサブディレクトリにコピーされます。CSSファイルは相対パスで指定されます。そのため、CSSの書式設定を維持したまま、レポートおよびサポートファイルを別のユーザに送信できます。

カラーテーマ

Webページ・見出し・境界線の色を指定します。デフォルトのWebページは、白い背景、オレンジ色の見出し、そして青い境界線です。

フォントの変更

レポートで適用されているフォントを変更します。

ロゴの変更

レポートとともに表示するイメージを指定します。イメージの横にある上下矢印をクリックすると、レポートの上または下にそのイメージを移動できます。

日時を表示

Webページを作成した日時の表示と非表示を切り替えます。

JMP PublicまたはJMP Liveへの発行

JMP Liveは、JMPコンテンツをプライベートな環境で共有するための有料プロダクトです。JMP Liveを用いるのには、所属企業において、JMP Liveが購入されていて、設定されていなければなりません。SASまたは所属企業によって、JMP Liveは運営管理されます。JMP PublicはJMP Liveと同じ技術を採用したWebサイトです。しかし、JMP Liveとは異なり、不特定多数の相手誰にでもJMPのレポートを公開できます。

JMP PublicとJMP Liveは、JMPデータ・グラフ・ダッシュボードを共有するためのプラットフォームです。JMPでレポートを準備し、それを投稿・発行すれば、たとえJMPを持っていない人でも動的なレポートを共有できます。

JMP PublicとJMP Liveは、データを探索できるようにJMPの視覚的な対話性を提供します。これにより、ユーザは以下のことを行えます。

すべてのレポートを一箇所に保管する。

個々のレポートについて、その共有相手を管理する。

チームがいつでも簡単に最新のレポートにアクセスできるようにする。

レポートの機能を他の場所に拡張する。Webページ・ブログ・ソーシャルメディアの投稿などにレポートを埋め込み、インタラクティブに操作できるようにする。

プロファイルの登録と編集(JMP Publicのみ)

JMP Publicにログインしていない場合は、投稿を閲覧することしかできません。投稿を発行するには、登録してログインする必要があります。

1. ここではブラウザとしてChromeを用いることとします。まず、 https://public.jmp.comにアクセスします。

2. 右上にある[Sign in(ログイン)]をクリックします。

3. すでにSASプロファイルをお持ちの場合は、そのログイン情報を使ってログインし、[Submit(送信)]をクリックします。

4. SASプロファイルをお持ちでない場合:

f. [Register(登録)]をクリックします。フォームに必要事項を記入し、[Create profile(プロファイルの作成)]をクリックします。

g. 電子メールの指示に従ってパスワードを設定し、プロファイルを有効にします。

5. (オプション)プロファイルの名前や写真を変更するには、JMP Publicにログインした後、ご自分の名前をクリックし、[My Profile(マイプロファイル)]>[Edit(編集)]を選択します。

レポートの作成および発行

1. JMPで、共有したいレポートを1つまたは複数作成します。

2. (レポートにローカルデータフィルタが含まれていない場合はスキップ)レポートにローカルデータフィルタが含まれている場合は、発行する前に列を追加します。つまり、「ローカルデータフィルタ」で1つまたは複数の列を選択し、[追加]をクリックする必要があります。

レポートの発行後にフィルタ列を追加することはできません。発行後に追加したフィルタ列は、インタラクティブではなく静的になります。図10.6を参照してください。

図10.6 ローカルデータフィルタ(静的とインタラクティブ) 

Image shown here

3. レポートウィンドウから[ファイル]>[発行]を選択します。

4. 共有したいレポートの横のチェックボックスをオンにするか、[すべて選択]をクリックします。

5. 「発行先」の横で[JMP Live]または[JMP Public]を選択します。

次の点に留意してください。

JMP Liveの場合は、URLを入力できます。URLが表示された場合、それは[ファイル]>[環境設定]>[レポート]>「JMP Live URL」で設定されています。

JMP Publicサーバーが表示されない場合は、所属組織でのセキュリティ設定によってJMP Publicにアクセスできない可能性があります。

図10.7 「レポートの選択」ウィンドウ 

Image shown here

6. [サインイン]をクリックします。ユーザ名とパスワードを入力し、[サインイン]をクリックします。

7. (オプション)URL(ブックマックとして)保存したり、サーバー名を変更したりするには、[ブックマークの編集]ボタンをクリックします。

a. そして、サーバー名を変更するには、アクティブな「URL」ボックス内をクリックし、新しいサーバー名を入力します。

b. 「発行先」のオプションで選択できるサーバー名を保存するには、ブックマークを作成します。[ブックマークの作成]ボタンImage shown hereをクリックし、ブックマーク名を入力します。[OK]をクリックします。

c. 既存のブックマークを編集するには、[ブックマークの編集]ボタンImage shown hereをクリックし、名前またはURLを変更します。

8. (オプション)レポートに関連付けられているデータテーブルを発行し、レポートをインタラクティブにするには、[データの発行]チェックボックスをオンにする必要があります。このチェックボックスをオフにした場合、データは埋め込まれず、グラフは静的になります。

9. [次へ]をクリックします。

図10.8 Webレポートの設定 

Image shown here

10. (複数のレポートのみ)左側に、投稿全体に対するタイトルとオプションの説明を入力します。以下の操作も可能です。

右側の矢印Image shown hereをクリックすることにより、個々のレポートの順序を変更できます。

Image shown hereをクリックすると、レポートが削除されます。

11. 右側にあるテキストボックスには、各レポートに対するタイトルとオプションの説明を入力します。

12. (オプション)投稿を作成した後に開くには、[発行されたWebレポートを開く]チェックボックスをオンにします。

13. 共有相手を[自分のみ][すべての人][グループ]の中から選びます。

[自分のみ]は、自分しかレポートを見れないことを意味します。JMP PublicまたはJMP Liveのレポートにオレンジ色の鍵アイコンが表示され、そのレポートがプライベートであることを示します。

レポートをJMP PublicまたはJMP Liveの利用者全員と共有するには、[すべての人]を選択します。

レポートを1つまたは複数のグループと共有するには、[グループ]チェックボックスをオンにし、レポートを共有するグループを選択します。

14. (オプション、複数のレポートのみ)イメージを追加するには、[イメージの追加]をクリックします。タイトルと説明を入力することも可能です。

15. [発行]をクリックします。または、既存の投稿を更新する場合は、[置換]をクリックします。投稿を置換する場合は、タイトルが同じであることを確認してください。

16. (JMP Publicの初回時のみ)警告を読み、[私は理解して同意します]をクリックし、[はい]をクリックします。

17. [OK]をクリックして、レポートが発行されたという旨の情報ウィンドウを閉じます。

その投稿がデフォルトのブラウザに開きます([発行されたWebレポートを開く]を選択した場合)。

JMP PublicまたはJMP Liveの利用については、Image shown here >[ヘルプ]をクリックしてください。以下のヘルプページのいずれかが開きます。

JMP Public: https://www.jmp.com/jmppublic

JMP Live: https://www.jmp.com/jmplive

JMP Live(管理者): https://www.jmp.com/jmpliveadmin

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).