この例では、一部の国の石油の消費量および生産量に関するデータを使用します。石油の消費量と生産量を視覚化し、役に立つ情報を探してみましょう。
1. [ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Oil Use.jmp」を開きます。
2. [グラフ]>[グラフビルダー]を選択します。
3. 「国」を選択し、「Y」ゾーンにドラッグします。
「国」が「Y」ゾーンに割り当てられた状態
ヒント: 国は、(下から見て)アルファベットの昇順で並んでいます。値の順序を変更するには、「値の表示順序」列プロパティまたは[データの出現順」オプションを使用します。『JMPの使用法』の値の表示順序またはソート順序を参照してください。別の方法として、連続変数の値を使用して並べ替えることもできます。カテゴリカル変数の水準の順序付けを参照してください。
4. 「生産量」と「消費量」を選択し、「X」ゾーンにドラッグします。
グラフ内に、両方の変数のマーカーが現れます。また、それぞれの色がどちらを表すかを示す凡例も表示されます。
「国」と「消費量」および「生産量」
デフォルトで作成される点グラフは、このデータの形状を読み取るのに適していないようです。グラフを解釈しやすくするため、点を棒に変更してみましょう。
5. [棒]をクリックします。
「生産量」と「消費量」を並べた棒グラフ
棒グラフの表示形式を変えてみましょう。並んだ棒を積み重ねた状態にしてみます。
6. 「棒のスタイル」で、[積み重ねて表示]を選択します(図)。
「生産量」と「消費量」を積み重ねた棒グラフ
生産量と消費量は反対の意味を持つので、それぞれの棒が反対の方向を向くようにグラフを変更しましょう。
7. 「変数」リストで「消費量」を右クリックし、[変換]>[符号反転]を選択します。
これで、「消費量」が負の値になります。列のリストに「-消費量」という列が現れます。この列名は、仮想の列であることを示すために斜体で表示されます。この列を使用して、消費量の棒を負の方向にプロットします。
8. X軸の「消費量 & 生産量」というラベルを右クリックし、[削除]>[消費量]を選択します。
9. 「-消費量」を選択し、X軸のすぐ上までドラッグします。
「生産量」と負の「消費量」を積み重ねた棒グラフ
左側に負の消費量(「-消費量」)が赤でプロットされ、右側に「生産量」が青でプロットされます。次に、「消費量」列を順序変数として用いて、石油の消費量順に国を並べてみましょう。
10. 「消費量」を選択し、Y軸の右側までドラッグします。青色の枠が表示されるまで変数をドロップしないでください。
国を消費量順に並べるための枠
11. (オプション)[終了]をクリックします。
これで、「国」が「消費量」順に並びました。グラフの上部に表示されている国が石油を多く消費している国です。同時に各国の石油生産量も確認できます。