次の列プロパティは、レポートやプロットで使用される情報を列の値に追加します。
• 値ラベル
• 値スコア
• 値の表示順序
• データの出現順
• 値の色
• カラーグラデーション
• 短い名前
• SPSS名
• SPSSラベル
• SPSSラベル
• SAS名
• SASラベル
• 長い名前
• Question
値ラベルを使用して、データテーブルで値の代わりにラベルを表示することができます。値の各インスタンスに対応するラベルが表示されます。セル内のラベルをダブルクリックすると、元の値が表示されます。
• ラベルを割り当てる値を「値」ボックスに入力します。
• 表示するラベルを「ラベル」ボックスに入力します。
• 範囲を指定する場合は、[範囲を指定]をクリックしてから下限値と上限値を指定します。[範囲を指定]チェックボックスをオンにした場合、値ラベル」に整数以外の値も指定できます。グラフビルダーでは、X軸とY軸に値ラベルを使用できます。
ヒント: 欠測値にラベルを割り当てるには、下限にピリオド(.)を入力し、上限は空白にしておきます。他のすべての値にラベルを割り当てるには、下限にピリオドを3つ(...)入力し、上限は空白にしておきます。
• ラベルを追加、変更、または移動します。
ヒント:
• 設定した値ラベルを削除することなく、データテーブル内で値ラベルをオフにするには、列プロパティウィンドウで[値ラベルの使用]チェックボックスをオフにします。または、データテーブルで値ラベルの表示と非表示を簡単に切り替えるには、列を右クリックして[値ラベルの使用]にチェックを付けるか、チェックを外します。
• データテーブルに値ラベルが含まれている場合でも、[検索]コマンドは、ラベルではなく実際の値を検索します。
• データテーブルに値ラベルが含まれている場合、「行の編集」ウィンドウにはラベルが表示されます。編集するセルを強調表示すると、実際の値が表示されます。
• 値ラベルの表示されたセルをコピーし、貼り付けると、実際の値が貼り付けられます。
• 値ラベルが設定されている列を計算式で参照する場合、データテーブルの値(値ラベル)にカーソルを置くと、実際のデータ値を確認できるようになっています。
値スコアを使用して、カテゴリカルなデータ列の値とスコアの組み合わせを指定できます。値はデータ値で、スコアは数値です。このプロパティは、データ値にスコアを関連付けます。たとえば、列のデータ値としては、「不満」、「満足」、「非常に満足」などが考えられます。この場合、「不満」には0、「満足」には50、「非常に満足」には100といったスコアを割り当てることができます。このように割り当てたスコアは、平均などの統計量の計算に使用されます。例については、『消費者調査』のスコア平均を比較する例を参照してください。
値スコアを使用するには
1. データテーブルで、列を右クリックして[列情報]を選択します。
2. [列プロパティ]のリストから、[値スコア]を選択します。
3. ラベルを割り当てる値を「値」ボックスに入力します(たとえば、「満足」)。
4. 表示するラベルを「スコア」ボックスに入力します(たとえば、「50」)。
5. [追加]、[変更]、または[削除]をクリックします。
6. [OK]をクリックします。
値の表示順序を使って列の値に割り当てた順序は、レポートやプロットで使用されます。レポートやプロットで使用されるデフォルトの順序は、以下の場合を除き、文字コード順です。以下の場合は、適切な順序で自動的に並べられます。
• 1月、2月、3月、4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月、11月、12月
• 一月、二月、三月、四月、五月、六月、七月、八月、九月、十月、十一月、十二月
• 日曜日、月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日、土曜日
• 最低、低、やや低、中、やや高、高、最高
• Strongly Disagree、Disagree、Neutral、Indifferent、Agree、Strongly Agree
• Failing、Unacceptable、Very Poor、Poor、Bad、Acceptable、Average、Good、Better、Very Good、Excellent、Best
ヒント: 列を識別不可変換すると、「値の表示順序」プロパティ内の値も識別不可のものになります。識別不可変換を行うには、「値の表示順序」列プロパティを持つ列を選択し、[テーブル]>[識別不可変換]を選択します。
実験計画(DOE)プラットフォームで計画を作成した場合、カテゴリカル因子には自動的に「値の表示順序」列プロパティが割り当てられます。「値の表示順序」列プロパティの割り当てや編集の例については、『実験計画(DOE)』の値の表示順序を参照してください。
注: 文字データを比較する場合は、「ロケール定義の文字列比較を使用」を選択すると、表示順序を決定する際にロケール情報が考慮されます。
デフォルトでは[カスタム順序]が選択されています。このオプションを使用すると、ユーザ定義の順序でデータ値を表示できます。最初、文字データは文字コード順に、数値データは数値順に表示されます。矢印を使って値を移動したり、プラス記号を使って値を追加したりできます。
[カスタム順序]の選択を解除すると、値は「ソート順序」のボックスに移動します。その後、ソート順序のルールを指定します。
カスタム順序でない項目は、ソート順序の影響を受けます。項目を「ソート順序」領域にドラッグすると、それらの項目はカスタム順序から削除され、ソート順序のルールが適用されます。[カスタム順序]の選択を解除すると、すべての項目にソート順序のルールが適用されます。
ソート順序のルールは、チェックボックスをオンまたはオフにすると適用されます。
データの出現順
レポート内の列の水準を、値がデータテーブルの中で出てくる順序に並べます。このオプションは、データテーブル列の並べ替えには適用されません。
注: 「データの出現順」と「一般的な順序」の両方が選択されている場合は、データの出現順が適用されます。
一般的な順序
すべての値に既定のソート順序がある場合(1週間の曜日など)、それらの項目をその基準にしたがって並べます。このオプションは文字データ専用です。
数値の順序
文字列の値を、テキスト部分と数値部分に分割することによって並べ替えます。
値の色を使用して、名義尺度または順序尺度の列に特定の色やカラーテーマを割り当てることができます。列の値は、モザイク図や色付きの凡例のあるプロットなど、対応するすべてのグラフ内で割り当てた色で表示されます。データテーブル列の値に色を割り当てることもできます。
• 特定の値の色を変更するには、色の円を右クリックし、色を選択します。
• カラーテーマを使用するには、値の色のリストの下にある[カラーテーマ]をクリックし、色を選択します。
• カスタムカラーテーマを作成する方法については、カスタムカラーテーマの作成を参照してください。
• データテーブルのセルに色をつけるには、[値によるセルの色分け]チェックボックスをオンにします。
• [マクロ]メニューからオプションを選択します。詳細については、マクロオプションを参照してください。
カスタムカラーテーマを作成するには
1. [列プロパティ]の領域で、値の色のリストの下にある[カラーテーマ]をクリックします。
2. 「カスタムのカラーテーマ」アウトラインを開きます。
3. [新規]をクリックします。
4. スライダを使って色を作成します。
5. カラーテーマに名前を付けて、[保存]をクリックします。
6. [OK]をクリックします。
次に[値の色]プロパティを使ったときに、[カラーテーマ]メニューからその新しいカスタムカラーを選択することができます。新しいカラーテーマは環境設定にも保存されます。カラーテーマの作成の詳細については、カラーテーマの作成を参照してください。
[マクロ]メニューには次のオプションがあります。
両端の間でグラデーション
最大値と最小値に色を設定します。全範囲の値にカラーグラデーションが適用されます。両端の間のすべての値に色を割り当てたい場合は、このコマンドを使います。
選択した点の間でグラデーション
設定したい範囲の上端と下端の値を選択して色を指定し、この値の範囲にグラデーションを適用できるようにします。
色の逆転
先頭から最後までの色を逆にします。
元の色に戻す
元の色に戻します。
プロットで連続尺度の列にカラーグラデーションをつけるには、カラーグラデーションを選びます。カラーグラデーションは、グラフビルダー、バブルプロット、ツリーマップ、およびセルプロットプラットフォームでサポートされています。
• データテーブルのセルにも色をつけるには、値の色のリストの上にある[値によるセルの色分け]を選択します。
• メニューからカラーグラデーションを選びます。
• 「最小値」、「最大値」、「中心」を入力します。
– 「最小値」は、グラデーションの左端の色に対応する値です。
– 「最大値」は、グラデーションの右端の色に対応する値です。
– 「中心」は、グラデーションの中心の色に対応する値です。
注: グラフビルダーでカラーグラデーションを見るには、列を[色]ゾーンに割り当てる必要があります。バブルプロットおよびツリーマップでカラーグラデーションを見るには、列を[色分け]の役割に割り当てる必要があります。
これらの列プロパティは、「カテゴリカル」プラットフォームの赤い三角ボタンのメニューから[レポートで使用された列を表示]を選択したときに、レポートに短い名前を挿入します。
「SAS名」は、SASデータを読み込んだ場合に追加される列プロパティでもあり、SASデータセット内での変数名を含むものです。この列プロパティに変更を加えると、SASデータをもう一度SASに書き出した場合に影響があります。
これらの列プロパティは、「カテゴリカル」プラットフォームの赤い三角ボタンのメニューから[レポートで使用された列を表示]を選択したときに、レポートに長い名前を挿入します。
「SASラベル」は、SASデータを読み込んだ場合に追加される列プロパティでもあり、SASデータセット内での変数ラベル(列の説明)を含むものです。この列プロパティに変更を加えると、SASデータをもう一度SASに書き出した場合に影響があります。