この例では、「Big Class.jmp」サンプルデータテーブルを使用して、「年齢」を因子、「体重(ポンド)」を応答変数とした一元配置分析を行います。そして、各ペアの平均を、t検定で比較します。
1. [ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Big Class.jmp」を開きます。
2. [分析]>[二変量の関係]を選択します。
3. 「体重(ポンド)」を選択し、[Y, 目的変数]をクリックします。
4. 「年齢」を選択し、[X, 説明変数]をクリックします。
5. [OK]をクリックします。
6. 「年齢による体重(ポンド)の一元配置分析」の赤い三角ボタンをクリックして、[平均の比較]>[各ペア,
Studentのt検定]を選択します。
[各ペア,Studentのt検定]の比較円の例
平均の差に対する検定が統計的に有意になるのは、観測された平均の差が、検定が有意となる差よりも大きい場合です。この「検定が有意となる差」を、LSD(Least Significant Diference; 最小有意差)と呼びます。LSDはStudentのt検定だけでなく、他の検定でも同じような働きをします。比較円のグラフでは、2つの円の中心間の距離が、観測された平均の差を表します。一方、LSDは、2つの円の交角が直角となる場合の中心間の距離です。
「Studentのt検定を使ったペアごとの比較」レポートの例
図の先頭に表示されている行列は、観測された平均の差の絶対値から、LSD(最小有意差; 検定が有意となる差)を引いたものです。値が正の場合、観測された平均の差がLSDよりも大きいことを意味していますので、2つの平均には有意差があると結論できます。