[スプライン曲線のあてはめ]オプションは、平滑化スプライン曲線をあてはめます。曲線の滑らかさ(柔軟性)は、ラムダ(l)値によって変わります。λは、スプライン曲線を調整するパラメータです。lの値を小さくすると、目的関数における誤差平方和の比重が大きくなり、データに曲線をあてはめようとする傾向が強くなり、曲線のカーブが多くなります。逆に、lの値を大きくすると、あてはめが硬くなり、スプライン曲線は直線に近付きます。
次の点に注目してください。
• 平滑化スプライン曲線は、Xに対するYの期待値を調べるのに役立ちます。
• 曲線の各部分に近い点ほど、その各部分の形状に大きな影響を及ぼしています。lの値を小さくすると、局所的に点が曲線に与える影響が大きくなり、曲線が柔軟になります。
• メニューに表示されていないλ値を使用する場合は、[スプライン曲線のあてはめ]>[その他]を選択します。X変数のスケールが変わると、あてはめたモデルも変わります。これを避けるためには、「Xの標準化」オプションを選択します。そうすれば、X変数のスケールや単位をどのように変更しても、あてはめたモデルの結果はどれも同じになります。
• 異なるl値を試してみてください。「平滑化スプライン曲線によるあてはめ」レポートの下にある「λの変更」スライダを動かしてlの値を変更できます。ただし、lはデータのスケールによって変化するので注意が必要です。たとえば、X軸がインチ単位の場合とセンチメートル単位の場合では、lの値が異なります。
[平滑化スプライン曲線によるあてはめ]メニューのオプションについては、あてはめ用メニューを参照してください。このあてはめの統計的詳細については、スプライン曲線のあてはめを参照してください。
「平滑化スプライン曲線によるあてはめ」レポートには、「R2乗」と「誤差平方和(SSE)」が表示されます。これらの値は、スプライン曲線をその他のモデルや別のスプライン曲線と比較するのに役立ちます。
R2乗
データの全変動のうち、平滑化スプライン曲線モデルによって説明されている割合。「平滑化スプライン曲線によるあてはめ」レポートを参照してください。
誤差平方和(SSE)
各点からスプライン曲線までの距離の平方和。これは、スプラインモデルをあてはめた後もまだ説明できていない「誤差」(残差)を表します。
λの変更
l値を変更できます。値を入力するか、スライダを動かして変更します。