モデルに交互作用効果がある場合、[交互作用プロット]オプションを選択すると、交互作用プロットの行列が表示されます。各セルには、行列の行に示されている効果の水準ごとに線分が描かれます。各セルに描かれている線分は、行列の行にある効果の水準ごとに、行列の列にある効果をプロットしたものです。つまり、交互作用プロットは、行の効果と列の効果との交互作用を描いたグラフになっています。
行列の行に示されている効果の各水準に対して、線分がプロットされます。これらの線分は、モデルの予測値を繋いだ折れ線です。これらの線分が平行でないことは、交互作用の存在を示唆しています。ただし、この交互作用プロットだけではなく、交互作用に対する検定のp値でも、確認したほうが良いでしょう。図3.50は、「Reactor.jmp」サンプルデータの交互作用プロットです。
1. [ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Reactor.jmp」を開きます。
2. [分析]>[モデルのあてはめ]を選択します。
3. 「Y」を選択し、[Y]をクリックします。
4. 「次数」ボックスに「2」が入力されていることを確認します。
5. 「触媒」、「攪拌速度」、「温度」、および「濃度」を選択し、[マクロ]>[設定された次数まで]をクリックします。
6. [実行]をクリックします。
7. 「応答 Y」の赤い三角ボタンをクリックし、[因子プロファイル]>[交互作用プロット]を選択します。
図3.50 交互作用プロット
「温度*濃度」の交互作用を描いたプロットは、最後の行の左から3番目のプロット、および、最後の列の上から3番目のプロットです。このプロットを見ると、「温度」が低いときには、「濃度」の値が変化しても、応答変数の予測値は変化しないことが分かります。一方、「温度」が高いときには、「濃度」の値が変化すれば、応答変数の予測値も変化します。温度が高い時は、「濃度」が‐1のときの予測値が、「濃度」が1のときのものよりも大きくなっています。なお、この交互作用に対する検定は、p値が0.0001より小さく、有意となっています。
計画によっては、2因子間交互作用が、他の2因子間交互作用と交絡する場合もあります。交絡が起きている交互作用のセルでは、線分が薄い色で描かれます。