多次元尺度構成(Multi-Dimensional Scaling; MDS)は、対象間の類似度(類似性、相違性、距離)を視覚化する手法です。たとえば、都市間の地理的距離を示すデータがあった場合、多次元尺度構成を適用すると、都市の位置を示す、2次元の地図を復元できます。
多次元尺度構成は、ブランドや味などに対して消費者が主観的に評価した類似性を分析するために、消費者調査で広く利用されています。消費者調査以外の分野でも、対象の類似性を視覚化したい場合に多次元尺度構成は利用できます。
図10.1 多次元尺度構成の例