通常の使用条件での製品の信頼性が高い場合、故障が発生するまでの時間を短縮するために、通常の使用条件より過酷な条件で製品を試験することが行われています。そして、そのような過酷な条件での故障データに基づいて、通常の使用条件での製品の故障確率を予測することが行われています。
このような試験を加速寿命試験(ALT; accelerated life testing)と呼び、通常の使用条件より過酷な条件に設定した因子を加速因子(acceleration factor)と呼びます。通常、加速寿命試験のモデルは非線形モデルです。非線形モデルの詳細については、非線形モデルを参照してください。
「加速寿命試験計画」プラットフォームは、1つまたは2つの加速因子に関する試験を計画できます。その際、D-最適基準・分位点推定最適基準・故障確率推定最適基準に基づいて最適な計画を作成できます。
加速寿命試験計画を作成するには、加速寿命モデルのパラメータ値を指定する必要があります。それまでの知識に基づいてパラメータ値を指定してください。パラメータ値の確かな情報が手元にない場合は、パラメータ値に対する不確定性を表すために事前分布(多変量正規分布の事前分布)も指定できます。
また、「加速寿命試験計画」プラットフォームでは、既存の試験に対して追加の試験を計画することもできます。そこでは、推定値の分散を小さくするように、追加の試験を計画することができます。