「計画の評価」プラットフォームは、計画の性質を評価します。評価対象となる計画は、JMPで作成したものでなくても構いません。実験を行う前に、いくつかの候補から適した計画を選ぶのに、このプラットフォームが役立ちます。すでに実施した計画において何らかの設定の不備や実験の未実施があった場合、それらがどのように影響しているかも評価できます。仮定しているモデルを変更して、その変更がパラメータ推定値にどう影響するかも確認できます。また、「交絡項」アウトラインで項を指定し、交絡行列(alias matrix)を求めることもできます。
「計画の評価」プラットフォームでは、まず、起動ウィンドウで計画の情報を入力します。次に、仮定するモデルを指定します。このとき、モデルには含めないものの潜在的には興味がある効果も指定できます。これらの指定に基づいて、「計画の評価」プラットフォームはさまざまな方法で計画を評価します。
検出力分析
指定された大きさをもつ効果を検出できるかどうかを調べます。
予測分散プロファイル
計画の領域内における予測分散を描いたグラフです。
計画領域率プロット
モデルの予測分散が特定の値よりも小さくなっている領域は、全体に対してどれぐらいの割合であるかを描いたグラフです。
予測分散曲面
任意の2つの連続変数に対して、予測分散を曲面で表したグラフです。
推定効率
パラメータごとに、現在の計画で与えられる信頼区間の幅を、理想的な直交計画で与えられる信頼区間の幅と比較したときの増加率を示します。また、パラメータの相対標準誤差も計算されます。
交絡行列
モデルパラメータが、実際には影響があるのにモデルに含まれていない効果によってどれだけのバイアス(偏り)を受けているかを示す指標。
相関のカラーマップ
効果間における相関係数の絶対値を、色でプロットしたグラフです。
計画の診断統計量
計画の効率を示す指標です。
注: いくつかの「実験計画(DOE)」プラットフォームでは、計画を作成すると「計画の評価」アウトラインが表示されます。このアウトラインに表示される結果は、「計画の評価」プラットフォームで求められるものと同じです。「計画の評価」アウトラインを表示するプラットフォームは、「カスタム計画」、「決定的スクリーニング計画」、「スクリーニング計画」、「応答曲面計画」、種類を[最適計画]に設定したときの「配合計画」です。