[パラレル]は、ある行の値を、複数の変数にわたってつなげます。2つ以上の変数を「X」または「Y」ゾーンのいずれかに同時にドラッグします。変数名が、ドラッグしたゾーン内に軸ラベルとして表示されます。
• 各連続変数の値が、それぞれ平行な線(軸)の上にプロットされます。
• カテゴリカル変数の水準は、平行な線(軸)上に間隔として表されます。間隔の長さは、カテゴリカル変数の各水準におけるオブザベーションの数に比例します。
• 値(連続変数)または帯(カテゴリカル変数)は、連続的な線でつなげられます。
すべての変数がカテゴリカルの場合は、カテゴリカル変数の水準の組み合わせごとに、1つの帯が表示されます。帯は、左から右へ向かうにつれ分岐します。最初のカテゴリカル変数に対応する間隔には、その変数の水準ごとに1つの帯があります。最後のカテゴリカル変数に対応する最後の間隔では、そこまでの変数の水準の可能な組み合わせごとに1つの帯があります。
「Titanic.jmp」を使用したカテゴリカル変数の帯の例
図では、クラス2(二等船室)のすべての乗客を含む帯が選択されています。このパラレルプロットから、ほとんどが成人であったこと、女性より男性の方が多かったこと、および生存者の方が非生存者よりわずかに少ないことがわかります。
変数の値または水準は、「曲がり具合」オプションで指定された曲がり具合の線でつなげられています。
• 変数の値別に曲線を色分けするには、該当する列を「色」ゾーンにドラッグします。環境設定で選択されているカテゴリカルまたは連続変数のカラーテーマが凡例ゾーンに表示されます。
• ある変数の値別に曲線の太さを変更するには、その列を「サイズ」ゾーンにドラッグします。
• 変数の軸の方向を変更するには、その変数の軸を示す縦線の上部にある矢印をクリックします。
• 変数とその軸を移動するには、その軸をクリックしてドラッグします。
ヒント: 曲線上にカーソルを置くと、対応する行の情報を含むラベルが表示されます。
図は、「Cities.jmp」データテーブルにある6つの変数のパラレルプロットを示しています。「人口」変数は、「色」と「サイズ」の変数として使用されています。「Los Angeles」の曲線のラベルが表示されています。
「Cities.jmp」の汚染データのパラレルプロット
ヒント: 仕様限界の参照線を追加することもできます。詳細については、『JMPの使用法』の仕様限界を参照してください。
デフォルトでは、変数の値のスケールは、最小値と最大値が同じレベルでプロットされるように調整されます。たとえば、図では、縦方向の値の広がり方が各変数間で同じです。縦線に、それぞれ変数の最小値と最大値のラベルが示されています。
図を見ると、「一酸化炭素」と「粒子状物質」のスケールが他の変数のスケールと大きく異なっています。測定した変数間でスケールが大きく異なる場合は、この方法で表示すると、違いがはっきりとわかります。
「パラレル」のオプション
曲がり具合
点間を結ぶ線の曲がり具合を調整します。スライダを左端まで動かすと、直線になります。スライダを右に動かすにつれ、曲がり方の度合いが増します。
集合の合併
(カテゴリカル因子が3つ以上ある場合のみ使用可能。)カテゴリカル変数の場合は、「集合の合併」を選択しないと、プロットの左から右へ進むにつれ、帯が分岐します。最後のカテゴリカル変数に対応する最後の間隔では、そこまでの変数の水準の可能な組み合わせごとに1つの帯があります。「集合の合併」オプションを選択すると、帯が分岐しません。カテゴリカル変数に続く各間隔には、その変数の各水準に対する帯が表示されます。
軸ラベル
表示から軸ラベルを削除します。
変数
グラフ要素の変数の表示と非表示を切り替えたり、変数の表示順を変更したりします。
注: これらのオプションは、「グループX」、「グループY」、「段組」、「ページ」の各ゾーンには適用されません。
チェックボックスの右に、その変数のゾーンと名前が表示されます。これらのチェックボックスでは、次のようなことができます。
– ゾーンの変数に対応する要素の表示と非表示を切り替える。
– 変数を「色」、「サイズ」、「地図シェープ」、または「度数」に指定したときの効果を有効または無効にする。
ヒント: 複数のグラフがある場合は、異なる変数を使って各グラフの色やサイズを調整できます。2つ目の変数を「色」または「サイズ」ゾーンにドラッグし、その隅にドロップします。「変数」のオプションで、特定の色やサイズの変数を選択し、各グラフに適用します。
ゾーン内に複数の変数がある場合は、矢印を使ってそれらの表示順を変更できます。変数名を強調表示し、矢印をクリックすると、その変数の位置が変わります。