「因子」アウトラインへの入力が完了したら、[続行]をクリックします。すると、「因子の制約を定義」アウトラインが開きます。このアウトラインでは、因子の水準に対して、許可しない組み合わせを指定できます。制約をロードした場合、またはスクリプトの一部に制約を含めた場合を除き、デフォルトでは、制約を[しない]オプションが選択されています。次のいずれかのオプションによって、何らかの制約を指定することができます。
フィルタで許可しない組み合わせを指定
このオプションでは、各因子における値を限定することで、制約を定義します。ANDとORの両方の制約が定義できます。フィルタで許可しない組み合わせを指定を参照してください。
スクリプトで許可しない組み合わせを指定
スクリプトエディタボックスに、許可しない組み合わせやその他の制約をスクリプトのブール式として入力します。スクリプトで許可しない組み合わせを指定を参照してください。
このオプションは、データフィルタを使って許可しない組み合わせを指定します。データフィルタの詳細については、『JMPの使用法』のローカルデータフィルタを参照してください。
許可しない組み合わせを追加するには
1. 「フィルタ因子の追加」リストで因子を選択し、[追加]をクリックします。
2. 水準を選択することで、許可しない組み合わせを指定します。
注: 「フィルタリングする因子の追加」にある赤い三角ボタンのメニューは、各種プラットフォームの起動ウィンドウにある「列の選択」パネルのメニューと同じです。『JMPの使用法』の列フィルタメニューを参照してください。
[追加]をクリックすると、パネルの内容が更新されます。「許可しない組み合わせ」パネルに、選択した因子と、コントロールボタンが表示されます。
「被覆配列」プラットフォームでは、カテゴリカルな因子しか使用できません。カテゴリカルな因子の各水準がボックス形式で表示されます。ただし、水準数が多い場合は、リスト形式で表示されます。ここで許可しない水準を選択してください。複数の水準を選択したい場合には、Ctrlキーを押しながらクリックします。強調表示されている項目が、許可しない水準となります。なお、「許可しない組み合わせ」パネルにカテゴリカルな因子を追加したときに因子名の後に括弧付きで表示されている数値は、その因子の水準数です。
クリア
水準に対する許可しない組み合わせに関して、指定されている設定すべてをクリアします。ただし、因子の選択はクリアされません。
AND
「フィルタ因子の追加」リストを開きます。そこで選択された因子がANDグループになります。ANDグループで指定されている水準すべてをもつ組み合わせが、許可されない組み合わせになります。
ANDグループに因子を後から追加するには、グループのアウトラインをクリックし、枠が強調されるのを確認します。そして、[AND]ボタンをクリックし、因子を追加します。
1つの因子を削除するには、赤い三角ボタンのメニューにある[削除]を選択します。
OR
「フィルタ因子の追加」リストを開きます。そこで選択された因子が、ORを挟んで別のANDグループを形成します。ORを挟んだANDグループの場合、いずれかのANDグループで指定された組み合わせが許可しない組み合わせになります。
1つの因子を複数のORグループに含めることができます。特定のORグループにおける、ある1因子に対する設定を、以下では因子制約と呼びます。
削除
選択されている因子制約を「許可しない組み合わせ」パネルから削除します。
選択をクリア
因子制約の選択をすべてクリアします。
選択の逆転
因子制約において、選択されている値の選択を解除し、選択されていない値を選択します。
表示オプション
表示形式を変更します。次のようなオプションがあります。
ブロック表示
各水準をブロック形式で表示します。
リスト表示
各水準をリストの項目として表示します。
単一カテゴリ表示
各水準を表示します。
チェックボックス表示
各値の横にチェックボックスを表示します。
ラジオボタン表示
各値の横にラジオボタンを表示します。この場合、1つの値しか選択できません。
検索
カテゴリカルな因子にのみ使用できます。因子名の下にテキストボックスを表示し、そこに入力した文字列を因子水準の中から検索します。Enterキーを押すか、テキストボックスの外をクリックすると、検索が開始されます。[検索]を選択すると、黒い三角ボタンのメニューに[指定の単語を含む]、[すべての単語が一致する]、[指定の句で始まる]、[指定の句で終る]といった検索オプションが表示されます。
開いたスクリプトウィンドウに、許可しない組み合わせの式を入力してください。その式は、ブール式でなければなりません。真であるブール式で指定された組み合わせが許可されないものとなります。
式を作成する際、水準名は引用符で囲んで指定してください。水準番号(1,2,3,…)を使用しないでください。たとえば図20.19は、電話インターフェースの例(スクリプトで許可しない組み合わせを指定)で入力したスクリプトです。
図20.19 水準名を引用符で囲んだスクリプトウィンドウ