［平均の検定］オプションを選択すると、検定を設定するためのウィンドウが開きます。そこで指定された検定方法によって、一標本の平均に対する検定が実行されます。標準偏差の値を指定すると、z検定が実行されます。標準偏差を入力しなかった場合は、標本から推定された標準偏差を使って、t検定が実行されます。ノンパラメトリックなWilcoxonの符号付順位検定を実行することもできます。
［平均の検定］オプションは、帰無仮説における平均を変えて、何回でも実行できます。実行するたびに、新しい「平均の検定」レポートが追加されます。
t検定（またはz検定）
検定統計量の値と、片側検定と両側検定のp値がリストされます。
Wilcoxonの符号付順位検定
（Wilcoxonの符号付順位検定を選択した場合のみ表示）Wilcoxonの符号付順位検定の統計量と、片側検定と両側検定のp値がリストされます。この検定では、0の値はPratt法を使用して処理されます。「中央値が仮説値と等しい」という帰無仮説を検定するノンパラメトリックな検定の1つです。なお、「中央値が仮説値と等しい」を帰無仮説とする場合は、分布の対称性を仮定する必要があります。Wilcoxonの符号付順位検定の統計量を参照してください。
p値(Prob>|t|)
母平均が仮説値と等しいという仮定のもとで、計算された標本のt値の絶対値よりも、t値の絶対値が大きくなる確率です。これは両側t検定のp値です。
p値(Prob>t)
母平均が仮説値と等しいという仮定のもとで、計算された標本のt値より大きいt値を得る確率です。これは上側の片側検定のp値です。
p値(Prob<t)
母平均が仮説値と等しいという仮定のもとで、計算された標本のt値より小さい値tを得る確率です。これは下側の片側検定のp値です。
p値アニメーション
対話的なグラフに、p値を描きます。平均の仮説値などを変更した場合に、p値にどのような影響が及ぶかを確認できます。
検出力アニメーション
対話的なグラフに、検出力とベータ（第2種の誤りの確率）を描きます。真の平均や、平均の仮説値によって、検出力とベータがどのように変化するを確認できます。
検定結果の削除
平均に対する検定の結果を削除します。