[OK]をクリックすると、「累積損傷」レポートウィンドウが開きます。デフォルトでは、「累積損傷」レポートには、「イベントプロット」・「ストレスパターン」・「モデルリスト」・「結果」が含まれます。
累積損傷の「イベントプロット」には故障時間または打ち切りまでの時間が描かれます。イベントプロットを参照してください。
「ストレスパターン」のグラフには、ストレスの各パターンについて、時間に対してストレス水準がプロットされます。このレポートにある[シミュレーション]オプションを使うと、新しいデータを乱数によって生成できます。図5.6は、「ストレスパターン」プロットの一例です。「ストレスパターン」のオプションを参照してください。
図5.6 「ストレスパターン」レポート
「モデルリスト」レポートには、対数尤度をマイナス2倍したもの、パラメータの個数、AICc、BICが、あてはめた分布ごとに表示されます。これらの統計量は、(パラメータの個数を除いて)値が小さいほど適合度が良いことを示します。これらの統計量の情報については、『基本的な回帰モデル』の尤度・AICc・BICを参照してください。
「結果」レポートには、あてはめられた分布ごとに、分析結果が表示されます。各レポートには次のような結果が含まれます。
パラメータ推定値
この表には、パラメータ推定値、および、標準誤差とWald法に基づいた95%信頼区間が表示されます。
「パラメータ推定値」表の下にはモデル式が表示されます。このモデル式は、起動ウィンドウで指定された関係式のパラメータに、推定値を代入したものです。
分布プロファイル
X軸が時間、Y軸が累積故障確率を表しています。
分位点プロファイル
X軸が累積故障確率、Y軸が時間を表しています。
ハザードプロファイル
X軸が時間、Y軸がハザード(瞬間故障率)を表しています。
密度プロファイル
X軸が時間、Y軸が密度を表しています。
標準化残差の確率プロット
確率尺度軸上に標準化されたモデル残差をプロットしたグラフです。
「標準化残差の確率プロット」の赤い三角ボタンのメニューには、[残差の保存]というオプションがあります。このオプションを選択すると、分析に用いた故障時間のデータテーブルに3つの新しい列が作成され、それらに標準化された残差データが保存されます。3つの列とは、「左側残差」・「右側残差」・「残差 重み」です。
Cox-Snell残差P-Pプロット
この残差プロットでは、モデルの仮定をチェックすることができます。
「Cox-Snell残差P-Pプロット」の赤い三角ボタンのメニューには、[残差の保存]というオプションがあります。このオプションを選択すると、分析に用いた故障時間のデータテーブルに3つの新しい列が作成され、それらにCox-Snell残差データが保存されます。3つの列とは、「左側残差」・「右側残差」・「残差 重み」です。Cox-Snell残差については、Meeker and Escobar(1998, sec. 17.6.1)を参照してください。