どのレポートでも、記述統計量と検定結果が順に表示されます。検定結果は、「一元配置検定(カイ2乗近似)」レポートに表示されます。X変数の水準が2つである場合は、「2標本検定(正規近似)」レポートも表示されます。記述統計量は次のとおりです。
水準
Xの水準。
度数
各群の標本サイズ(各水準の度数)。
スコア和
各水準の順位スコアの和。
スコアの期待値
水準間に差はないという帰無仮説のもとでのスコアの期待値。
スコア平均
各水準の平均順位スコア。
(平均-平均0)/標準偏差0
標準化したスコア。「平均0」は帰無仮説のもとでの平均スコアの期待値で、「標準偏差0」は帰無仮説のもとでの平均スコアの標準偏差です。帰無仮説は、「どの群の分布もまったく同じである」というものです。
Xの水準が2つである場合は、「2標本検定(正規近似)」レポートが表示されます。このレポートには、以下の情報が表示されます。
S
標本サイズが小さいほうの水準の順位スコアの和。
Z
正規近似検定の検定統計量。2標本の場合の正規近似を参照してください。
p値(Prob>|Z|)
標準正規分布に基づく、正規近似検定のp値。
このレポートは、位置に対するカイ2乗検定の結果を示します。(Conover 1999)が使われます。この両側検定は、ほぼ正確です。
カイ2乗
カイ2乗検定統計量の値。一元配置のカイ2乗近似を参照してください。
自由度
検定の自由度。
p値(Prob>ChiSq)
検定のp値。このp値は、自由度をXの水準数から1を引いた値としたカイ2乗分布に基づいています。
データがまばらであったり、歪んでいたり、同順位が多い場合は、正確検定のほうが、漸近的な近似検定よりも適している可能性があります。Xが2水準である場合、正確検定の統計量が計算できます。[ノンパラメトリック]>[正確検定]を選択し、いずれかの正確検定を選択してください。「二標本: 正確検定」レポートが表示されます。このレポートには、以下の情報が表示されます。
S
標本サイズが小さいほうの水準の順位スコアの和。両水準の標本サイズが等しい場合は、データ値の順序で並べて後になる水準を使用します。
p値(Prob £ S)
片側検定のp値。
p値(Prob ≥ ||S-Mean|)
両側検定のp値。