[グループの比較]の「統計量」レポートには、次のような情報が含まれます。
• 要約
• 群間比較の検定
• モデルの比較
• パラメータ推定値
「要約」レポートには、各グループに対する結果と、全体に対する結果が表示されています。故障個数と、左側打ち切り・区間打ち切り・右側打ち切りの個数が表示されます。また、平均と標準誤差も表示されます。平均と標準誤差の計算方法についての詳細は、生存時間分析の統計レポートを参照してください。
「群間比較の検定」レポートには、「グループごとのハザード関数はすべて等しい」という帰無仮説に関する3種類の検定結果が含まれます。検定の種類によって、時間経過に伴ってどのように観測値が重み付けされるかが異なります。
ログランク
ログランク検定では、すべての時点で等しい重みを使用します。
Peto-Peto
Peto-Peto検定では、各時点の生存割合を重みに使用します。
Wilcoxon
一般化Wilcoxon検定では、各時点のリスク集合の大きさを重みに使用します。この検定は、Klein and Moeschberger(1997)でGehan検定と呼ばれているものです。
それぞれの検定について、レポートに各検定のカイ2乗近似、関連する自由度、およびp値が表示されます。p値が小さければ、データは、グループ間に差があることを示唆しています。それぞれの検定と故障率曲線の比較については、Klein and Moeschberger(1997, ch. 7)を参照してください。
「パラメータ推定値」アウトラインには、あてはめた分布ごとに、「パラメトリック推定 - <分布名>」という名前のレポートが作成されます。この「パラメトリック推定 - <分布名>」レポートには、分布パラメータの推定値とその95%信頼区間がグループごとに表示されます。これらの信頼区間の信頼水準は、「寿命の一変量 - グループの比較」メニューの[信頼水準の変更]オプションを使って変更できます。
「各グループの結果」レポート内のタブには、各グループの「寿命の一変量」レポートがあります。これらのレポートの詳細については、「寿命の一変量」レポートと「寿命の一変量」レポートのオプションを参照してください。