製品における劣化の程度を調べる際、製品を破壊しなければならない場合があります。たとえば、製品の強度を調べるときは、製品に圧力を加え、破壊したときの圧力を測定します。このような破壊試験では、測定において製品が破壊されるために、どの製品ユニットにも測定値は1つしかありません。「破壊劣化」プラットフォームは、このような破壊試験データを分析し、製品の信頼性を調べます。
「破壊劣化」プラットフォームには、応答変数(通常は非負のデータ)の継時的変化を表すモデルが用意されています。それらのモデルでは、破壊して測定したときの測定値や故障時間はは互いに独立と仮定されます。このプラットフォームでは、様々なモデルが予め用意されています。それらのモデルには、位置パラメータが時間の関数となっている位置-尺度分布や対数-位置-尺度分布があります。モデルには、説明変数やその他のパラメータを追加できます。「破壊劣化」プラットフォームで説明変数を指定することにより、加速破壊劣化モデルをあてはめることができます。
メモ: このプラットフォームで用意されているモデルの中に希望しているものがない場合は、「劣化データ分析」プラットフォームを使用してください。破壊劣化を参照してください。
破壊劣化モデルや信頼性モデルについての詳細は、Escobar et al.(2003)およびMeeker and Escobar(1998)を参照してください。
図8.1 「Adhesive Bond.jmp」の破壊劣化モデルの例