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公開日: 11/25/2021

[直交のあてはめ]オプションの例

この例では、まず、「一変量の分布」プラットフォームを使用して、変数を標準化します。次に、標準化された変数を使用して、直交回帰モデルをあてはめます。

変数の標準化

1. [ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Big Class.jmp」を開きます。

2. [分析]>[一変量の分布]を選択します。

3. 「身長(インチ)」「体重(ポンド)」を選択し、[Y, 列]をクリックします。

4. [OK]をクリックします。

5. Ctrlキーを押したままにします。「身長(インチ)」の赤い三角ボタンをクリックし、[保存]>[標準化]を選択します。

Ctrlキーを押しながらコマンドを選択すると、レポートウィンドウに表示されているすべての変数に、選択されたコマンドが一括して適用されます。上記の操作により、「Big Class.jmp」サンプルデータテーブルに、新しい列が2つ追加されます。

6. 「一変量の分布」レポートウィンドウを閉じます。

標準化された変数を使用した直交回帰モデルのあてはめ

1. 「Big Class.jmp」サンプルデータテーブルから、[分析]>[二変量の関係]を選択します。

2. 「標準化 体重(ポンド)」を選択し、[Y, 目的変数]をクリックします。

3. 「標準化 身長(インチ)」を選択し、[X, 説明変数]をクリックします。

4. [OK]をクリックします。

5. 「標準化 身長(インチ)と標準化 体重(ポンド)の二変量の関係」の赤い三角ボタンをクリックし、[直線のあてはめ]を選択します。

6. 「標準化 身長(インチ)と標準化 体重(ポンド)の二変量の関係」の赤い三角ボタンをクリックし、[直交のあてはめ]を選択します。次に、以下のサブメニューをそれぞれ選択します。

等分散性

Y→Xのあてはめ

[指定された分散比]>「0.2」を入力

[指定された分散比]>「5」を入力

図5.21 「直交のあてはめ」のオプション例 

Example of Orthogonal Fitting Options

図5.21の散布図は、「身長(インチ)」と「体重(ポンド)」を標準化し、いろいろな直線をあてはめたものです。分散比を変化させたときの「直交のあてはめ」の様子がわかります。X変数の分散をゼロとした場合は、普通の回帰直線です。その対極にあるのがXのYへの回帰で、そこではY変数の分散をゼロとしています。他の直線は、これら2つの間に位置し、分散比に応じて少しずつ傾きが変わっています。分散比が大きくなるにつれて、Yの変動だけが考慮されるようになり、直線の傾きがYXへの回帰直線(普通の回帰直線)に近付きます。逆に、分散比を小さくすると、直線の傾きはXYへの回帰直線に近付きます。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).