ここでは、2水準以上の変数に対して、「割合の検定」レポートを作成する例を紹介します。
まず、3水準以上あるカテゴリカルな変数に対して、割合の検定を実行します。
1. [ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「VA Lung Cancer.jmp」を開きます。
2. [分析]>[一変量の分布]を選択します。
3. 「セル」を選択し、[Y, 列]をクリックします。
4. [OK]をクリックします。
5. 「セル」の赤い三角ボタンをクリックし、[割合の検定]を選択します。
図3.15の左側を参照してください。
2水準のカテゴリカルな変数に対しても、同じ操作で割合の検定を実行できます。以下に、例を述べます。
1. [ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Penicillin.jmp」を開きます。
2. [分析]>[一変量の分布]を選択します。
3. 「反応」を選択し、[Y, 列]をクリックします。
4. [OK]をクリックします。
5. 「反応」の赤い三角ボタンをクリックし、[割合の検定]を選択します。
図3.15の右側を参照してください。
図3.15 「割合の検定」のオプションの例
4水準の場合には、先ほど述べた操作例のあとに、次のような操作を行ってください。
1. 図3.15の左側における「仮説割合」のすべてのフィールドに「0.25」と入力します。
2. [仮説値を固定し、省略された値のスケールを変更]ボタンをクリックします。
3. [完了]をクリックします。
尤度比検定とPearsonのカイ2乗検定が計算されます。図3.16の左側を参照してください。
2水準の場合には、先ほど述べた操作例のあとに、次のような操作を行ってください。
1. 図3.15の右側における「仮説割合」の両方のフィールドに「0.5」と入力します。
2. [割合が仮説値より小さい]ボタンをクリックします。
3. [完了]をクリックします。
二項検定の正確なp値が計算されます。図3.16の右側を参照してください。
図3.16 「割合の検定」レポートの例