計画領域率プロット(Fraction of Design Space Plot)は、計画領域のうち、相対的な予測分散が特定の値を下回る領域の割合を示します。計画領域の大部分で予測分散の値が小さいことが望ましいです。図15.20は、「Design Experiment」フォルダにある「Bounce Data.jmp」データテーブルの計画領域率プロットです。
図15.20 計画領域率プロット
プロットのX軸は、計画領域の割合(0~100%)を表します。Y軸は、相対的な予測分散の値を表します。青色の曲線上にある点(x, y)では、分散がy以下となる計画領域の割合がx座標になっています。赤色の点線が交わる点は、計画領域率が50%のときの相対的な予測分散を示します。
図15.20から、最小の相対的予測分散が0.3よりわずかに低い値で、最大が1.4を下回る値であることがわかります。(実際の最大値は、図15.19にある1.395833です。)赤色の点線が、計画空間の約50%で、相対的な予測分散が0.34より小さいことを示しています。十字ツールを使うと、任意の計画領域率に対応する相対的な予測分散を知ることができます。図15.20の例で十字ツールを使えば、90%の領域において相対的な予測分散が約0.55より低い値であることがわかります。
メモ: 「計画領域率プロット」の作成には、計画領域のモンテカルロ標本が使用されます。そのため、同じ計画のプロットでも若干異なることがあります。