G管理図では、まれにしか発生しない事象(希少事象)の発生頻度が想定より高くなっていないかどうか、何らかの介入が必要となっていないかを効率的に見極めることができます。まれなイベントの管理図を参照してください。
「Adverse Reactions.jmp」サンプルデータは、乱数シミュレーションにより作成された疑似データであり、入院患者の薬物有害事象(ADE; Adverse Drug Events)について追跡した報告データを模しています。「薬物有害事象」とは、薬物を投与された患者に生じたあらゆる好ましくない症状や反応を指します。有害事象が生じた日付と、最後の有害事象の経過日数がデータとして記録されています。
1. [ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Quality Control」フォルダにある「Adverse Reactions.jmp」を開きます。
2. [分析]>[品質と工程]>[管理図ビルダー]を選択します。
3. 「最後のADE以降の投与量」を「Y」ゾーンにドラッグします。
4. 「ADEの日付」を「サブグループ」ゾーンにドラッグします。
「最後のADE以降の投与量」の「個々の測定値&移動範囲」管理図が表示されます。
5. [計量値のShewhart管理図]をクリックし、 ドロップダウンリストから[まれなイベント]を選択します。
「最後のADE以降の投与量」のG管理図に、前回の有害事象発生後からの投与量が表示されます。
図3.28 (最後のADE以降の投与量の)G管理図