ここでは、「Potato Chip Profiles.jmp」、「Potato Chip Responses.jmp」、「Potato Chip Subjects.jmp」の3つのデータテーブルを使用します。MaxDiff実験のデータは、常に1つのデータテーブルにまとめることもできますが、特に分析に含めたいプロファイル変数や被験者変数が他にもある場合は、複数のデータテーブルを使用する方が便利です。
1. [ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Potato Chip Responses.jmp」データテーブルを開きます。
メモ: 起動ウィンドウへの入力をスキップしたいときは、「風味によるMaxDiff」スクリプトの緑色の三角ボタンをクリックします。その後、モデルを調べるに進んでください。
2. 「プロファイルと被験者のデータを開く」スクリプトの隣にある緑色の三角ボタンをクリックします。
– プロファイルのデータテーブルである「Potato Chip Profiles.jmp」には、調査の対象となったポテトチップスの種類(「風味」)と原産国(「原産国」)の情報がリストされています。各選択肢に「プロファイルID」がついています。
– 被験者のデータテーブルである「Potato Chip Subjects.jmp」には、回答者がリストされています。また、回答者の「市民権」と「性別」も含まれています。
– 応答のデータテーブルである「Potato Chip Responses.jmp」には、回答者がリストされています。そして、回答者ごとに、各プロファイルセットの「調査ID」と「選択肢集合ID」、各選択肢集合の「プロファイルID」がまとめてあります。このデータテーブルには、応答値を含む「最良のプロファイル」と「最悪のプロファイル」の列もあります。
3. 3つのデータテーブルのいずれかで、[分析]>[消費者調査]>[MaxDiff]を選択します。
4. 「データ形式」メニューから[複数のデータテーブル, 相互参照]を選択します。
各データソースに対応する3つのアウトラインがあります。
5. 「プロファイルデータ」アウトラインにある[データテーブルの選択]をクリックします。
「プロファイルデータ」ウィンドウが開き、ここでプロファイルデータとして使うデータテーブルを指定します。
6. 「Potato Chip Profiles」を選択し、[OK]をクリックします。
データテーブルの列が「列の選択」リストに表示されます。
7. 「列の選択」リストから「プロファイルID」を選択し、「役割変数の選択」にある[プロファイルID]をクリックします。
8. 「風味」を選択し、「プロファイル効果の作成」にある[追加]をクリックします。
なお、「原産国」も効果に含めてもよいですが、この例では省きます。
図5.5 入力後の「プロファイルデータ」アウトライン
9. 「応答データ」アウトラインを開きます。[データテーブルの選択]をクリックします。
10. 「Potato Chip Responses」を選択し、[OK]をクリックします。
11. 列に役割を割り当てて、起動ダイアログへの入力を完了します。
– 「最良のプロファイル」を選択し、[最良の選択]をクリックします。
– 「最悪のプロファイル」を選択し、[最悪の選択]をクリックします。
– 「選択肢 1」、「選択肢 2」、「選択肢 3」を選択し、[選択肢のプロファイルID]をクリックします。
– 「回答者」を選択し、[被験者ID]をクリックします。
図5.6 入力後の「応答データ」アウトライン
12. 「被験者データ」アウトラインを開きます。[データテーブルの選択]をクリックします。
13. 「Potato Chip Subjects」を選択し、[OK]をクリックします。
14. 「回答者」を選択し、[被験者ID]をクリックします。
15. 「市民権」と「性別」を選択し、「モデル効果の作成」にある[追加]をクリックします。
図5.7 入力後の「被験者データ」アウトライン
1. [モデルの実行]をクリックします。
図5.8 「MaxDiffモデル」レポート
「効果の要約」レポートには、モデル項とその有意性を示すp値が表示されます。「風味」はプロファイル効果です。「市民権*風味」と「性別*風味」は、被験者効果とプロファイル効果の交互作用です。
「尤度比検定」レポートは、「風味」が有意であることを示しています。