外れ値の箱ひげ図は、データの分布をグラフの形で要約したものです。外れ値の箱ひげ図には、次のような情報が描かれます(図6.7)。
• 箱の中の横線は、標本の中央値(メディアン)を示します。
• 箱の両端は、25%と75%の分位点で、それぞれ第1および第3四分位点とも呼ばれます。
• 第1四分位点と第3四分位点の差が、四分位範囲です。
• どの箱にも両端に、ひげと呼ばれる線が付いています。ひげは、箱の端から、次の式で計算された範囲内で最も遠くにある点まで伸びています。
第3四分位点 + 1.5 ×(四分位範囲)
第1四分位点 - 1.5 ×(四分位範囲)
上の式で計算された範囲内にあるデータ点の一番大きい値と小さい値(つまり、外れ値を除いたもののなかでの最大値と最小値)が、ひげの両端になります。
図6.7 外れ値の箱ひげ図の例