このレポートには、パラメータ推定値、モデル選択の規準、反復計算の結果といった詳細が表示されます。
図5.15は、「Potato Chip Responses.jmp」の「風味によるMaxDiff」スクリプトを実行したときに作成される「パラメータ推定値」レポートです。
図5.15 「パラメータ推定値」レポート
項
モデル内の効果。
推定値
該当の項に対するパラメータの推定値。離散選択モデルでは、パラメータ推定値を「部分効用(part-worth)」と呼ぶことがあります。パラメータ推定値は、各項が効用に対してどれぐらい影響しているかを示す係数です。デフォルトでは、これらの推定値は、通常の最尤推定ではなく、Firthのバイアス調整最尤法で推定されます。
標準誤差
パラメータ推定値に対する標準誤差の推定値。
AICc(修正された赤池情報量規準)、BIC(Bayesの情報量規準)、(−2)×対数尤度、(−2)×Firth対数尤度が表示されます。これらは、モデルを比較するための統計量です。最初の3つの規準については、『基本的な回帰モデル』の尤度・AICc・BICを参照してください。
(−2)×Firth対数尤度は、起動ウィンドウで[Firth バイアス調整推定値]オプションをオンにした場合のみ求められます。このオプションは、デフォルトではオンになっています。
適合度統計量は、いずれも値が小さいほどよくあてはまっていることを示します。