「実験計画(DOE)」プラットフォームを使って計画を作成すると、その作成された計画のテーブルに列プロパティが保存されます。また、それらの列プロパティの中には、モデル化を行うときに役に立つものがあります。それらの列プロパティは、自分で設定することもできます。
メモ: 「実験計画(DOE)」に関連するプロパティと詳しい例については、『実験計画(DOE)』の列プロパティで説明しています。ここでは、プロパティの内容を簡単に紹介します。
モデル化や実験計画で使われる列プロパティは、次のとおりです。
• 応答変数の限界
• 検出限界
• 因子の役割
• コード変換
• 配合
• 因子の変更
「応答変数の限界」列プロパティは、応答の満足度関数を定義します。満足度関数は、予測プロファイルや等高線プロファイルにおいて、最適な設定を見つけるために使用されます。『実験計画(DOE)』の「応答変数の限界」列プロパティを参照してください。
「検出限界」列プロパティは、応答の測定が不可能となる限界を定義します。「一般化回帰」プラットフォームで応答変数の打ち切りを指定するには、この「検出限界」列プロパティを使用します。『基本的な回帰モデル』の打ち切りデータを参照してください。
「因子の役割」列プロパティは、実験の計画と、データにあてはめるモデルの両方において、列をどのように使用するかを示します。たとえば、連続尺度の因子、カテゴリカル因子、ブロック因子などです。『実験計画(DOE)』の因子の役割を参照してください。
「コード変換」列プロパティは、数値列のデータに線形変換を施します。データの指定した範囲が、−1から+1になるよう変換されます。「モデルのあてはめ」プラットフォームで、その列がモデル効果として含まれた場合、変換後のデータが使用されます。『実験計画(DOE)』のコード変換を参照してください。
「配合」列プロパティは、データテーブル内の列が配合成分を表している場合に使用します。配合成分の合計は、必ず一定の値になります。「配合」列プロパティによりこの列が配合成分であることがわかります。また、疑似成分のコード変換のオプションも指定できます。『実験計画(DOE)』の配合を参照してください。
「因子の変更」は、実験の計画における因子設定の変更の難しさを示す列プロパティです。この列プロパティは、1段分割、2段分割、2方分割の実験を作成・分析するのに役立ちます。『実験計画(DOE)』の「因子の変更」列プロパティを参照してください。