JMPでの結果をプレゼンテーションに使用するには、Microsoft PowerPointプレゼンテーション(.pptx)として保存します。.pptxファイルとして保存すれば、PowerPointで配置を整えたりテキストを編集したりできます。JMPレポートの各要素は、PowerPointに異なる形で保存されます。レポートの見出しは編集可能なテキストボックスとして、グラフは画像として保存されます。凡例のような各グラフ要素は、別々の画像として保存されます。PowerPointで開くと、スライドに合わせて画像のサイズが自動的に調整されます。通常は、JMPレポートの各アウトラインが個別のPowerPointスライドに表示されます。レポートを.pptxファイルとして保存する時点で閉じていたアウトラインは、PowerPointから除外されます。大きいコンテンツは、複数のスライドに分かれる場合があります。不要な内容はPowerPointファイルから削除してください。
メモ: Windowsの場合、JMPで作成した.pptxファイルを開くには、PowerPoint 2007以降のバージョンが必要です。macOSの場合は、最低でもPowerPoint 2011が必要です。
1. JMPでレポートを作成します。
2. [ファイル]>[書き出し]>[Microsoft PowerPoint]を選択し、[次へ]をクリックします。
3. グラフィックファイル形式を選択します。
Windowsでは、[EMF]がデフォルトの形式です。macOSでは、[PDF]がデフォルトの形式です。
4. (オプション)保存後、ファイルがデフォルトのプレゼンテーションプログラムで開かれないようにするには、[保存した後にファイルを開く]の選択を解除します。
5. 名前を指定してファイルを保存します(macOSの場合は[書き出し]をクリックします)。
ヒント:
• Windows版でサポートされているEMFファイルは、macOS版ではサポートされていません。一方、macOS版でサポートされているPDFファイルは、Windows版ではサポートされてません。オペレーティングシステム間で互換性を持たせるには、[ファイル]>[環境設定]>[サードパーティのデータ](Windows)または[JMP]>[環境設定]>[サードパーティのデータ](macOS)を選択して、デフォルトのグラフィックファイル形式を変更します。そこで、[PowerPointのイメージ形式]をPNGまたはJPEGに変更してください。
• 場合によっては、保存後のPowerPointにおいて列の幅を調整する必要があります。オブジェクトのサイズの決め方がJMPと異なり、表の列が異常な幅になってしまうことがあります。
• PowerPointで列の幅を変更してレイアウトを整えるには、列の区切りをドラッグします。また、列の境界線をダブルクリックして、列内のスペースの量を減らすこともできます。
• JMPインストールフォルダにある「pptx」フォルダには、デフォルトのPowerPointテンプレートがインストールされています。書き出し時に常に使用するテンプレートを変更したい場合は、独自のテンプレートに置き換えることができます。(念のためデフォルトのPowerPointテンプレートのバックアップを取っておいてください。)たとえば、ドイツ語のデフォルトフォントが設定されたドイツ語のPowerPointテンプレートを作成できます。カスタムのPowerPointテンプレートを参照してください。
PowerPointプレゼンテーションでは、JMPのデフォルトテンプレートが使用されます。このデフォルトのテンプレートファイルを上書きすることで、カスタムのテンプレートを作成し、使用することができます。そのためには、以下のいずれかの場所にあるJMPExportTemplate.pptxを開きます。
C:¥Program Files¥SAS¥JMP¥16¥pptx¥ja¥
C:¥Program Files¥SAS¥JMPPro¥16¥pptx¥ja¥
次に、希望のPowerPointテンプレートに変更してから、[ファイル]>[保存]を選択します。次回以降でJMPレポートをPowerPointとして保存する際、この変更したテンプレートが適用されます。またPowerPointで独自のテンプレートを新規作成して「JMPExportTemplate.pptx」に保存してもかまいません。
メモ:
• macOSでは、PowerPointのテンプレートを編集して独自のテンプレートを作成することはできません。
• 後で、JMPのデフォルトテンプレートが必要になった場合のために、テンプレートファイルを上書きする前にコピーを作成しておいてください。
また、JSLスクリプトでは、独自のテンプレートのファイル名を指定することもできます。詳細については、『スクリプト構文リファレンス』のdb<<Save Presentation(<path>, <Template(path)>, <Insert("Begin"|"End"|n)|Replace("Begin"|"End"|n)|Append>, <Outline Titles(title location)>, <format>)を参照してください。