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公開日: 11/25/2021

レポートをインタラクティブHTMLとして共有

動的なグラフを含むJMPレポートをインタラクティブHTML形式で保存して共有すれば、JMPを利用していないユーザでもそのデータを探索できます。JMPレポートをインタラクティブなWebページとして(共有ネットワークドライブ、メール、Webサイトなどに)保存し、他の人と共有できます。このページを見る人は、まるでJMPを使っているかのようにデータを探索できます。

データを含むインタラクティブHTML

インタラクティブHTMLとして書き出した、または発行したレポートでは、データがHTMLに埋め込まれます。Webブラウザは暗号化されたデータを読み込めないため、コンテンツは暗号化されません。重要なデータが共有されないようにするには、[ファイル]>[書き出し]>[HTML]を選択してインタラクティブでないWebページとして保存してください。

インタラクティブHTMLでサポートされている機能

インタラクティブHTMLは、JMPの機能のうちの一部を備えています。

Webページの作成時、レポートに含まれている機能がすべてサポートされていれば警告は表示されません。

レポートにサポート対象外の機能が含まれている場合は、書き出しまたは発行のウィンドウに、インタラクティブHTMLの一部が実装されない旨を知らせるメッセージが表示されます。詳細については、JMPログ([表示]>[ログ])を確認してください。

サポート対象外の機能は、Webページで静的に表示されます。Webページ上でサポート対象外の機能の上にポインタを置くと、インタラクティブに操作できない旨を知らせるメッセージが表示されます。

インタラクティブHTML形式の出力ファイルの操作方法の詳細については、https://www.jmp.com/support/help/InteractiveHTML/16/ja_jp/ShareJMPReports.shtmlを参照してください。

1つのレポートをインタラクティブHTMLとして書き出す

1つのJMPレポートをインタラクティブHTMLとして書き出すには、[データを含むインタラクティブHTML]オプションを使用し、Webページを作成します。

1. JMPで、レポートを作成し、そのレポートをアクティブなウィンドウにします。

メモ: レポートに含まれているローカルデータフィルタは、デフォルトの状態では静的な要素としてWebレポートに組み込まれ、ユーザが選択内容を変更することはできません。ローカルデータフィルタをインタラクティブにするには、[含める]モードの選択を解除します。(グラフビルダーで[含める]モードを表示するには、「ローカルデータフィルタ」の赤い三角ボタンのメニューから[モードの表示]を選択します。)

2. [ファイル]>[書き出し]を選択し、[データを含むインタラクティブHTML]を選択してから[次へ]をクリックします。

3. ファイル名を指定します。

4. (オプション)書き出した直後にHTMLファイルをデフォルトのブラウザで開くには、[保存した後にファイルを開く]を選択します。

5. [保存]をクリックします。

出力が選択したフォルダに保存されます。

図10.2 1つのインタラクティブHTMLレポートを含むWebページ 

Web Page for Single Interactive HTML Report

複数のレポートをインタラクティブHTMLとして発行

複数のJMPレポートをインタラクティブHTMLとして発行するには、[ファイルに発行]オプションを使用してレポートを含むインデックスページを作成します。

ヒント: 複数のJMPレポートを発行する場合は、インデックスページとレポートファイルの保存場所を指定します。ネットワーク上の共有フォルダを選択して場所を他のユーザに知らせたり、自分のコンピュータ上のフォルダに保存したあとzipファイルとして共有したりできます。この機能は、JMPを使用していない人と共有する際に便利です。

1. JMPでレポートを作成します。

メモ: レポートに含まれているローカルデータフィルタは、デフォルトの状態では静的な要素としてWebレポートに組み込まれ、ユーザが選択内容を変更することはできません。ローカルデータフィルタをインタラクティブにするには、[含める]モードの選択を解除します。(グラフビルダーで[含める]モードを表示するには、「ローカルデータフィルタ」の赤い三角ボタンのメニューから[モードの表示]を選択します。)

2. レポートウィンドウから[ファイル]>[発行]>[ファイルに発行]を選択します。

3. 発行したいレポートを選択します。

4. (オプション)親フォルダの場所や、レポートの保存先となるサブフォルダの名前を変更します。

5. [次へ]をクリックします。

6. インデックスページのタイトルを入力します。レポートのタイトルも変更できます。

7. (オプション)その他のオプションを変更します。インタラクティブHTMLレポートのオプションを参照してください。

8. [発行]をクリックします。

図10.3 複数のインタラクティブHTMLレポートを含むインデックスページ 

Index Page for Multiple Interactive HTML Reports

9. サムネールをクリックしてレポートを開きます。

インタラクティブなレポートの操作方法の詳細については、HTMLレポートからImage shown here >[ヘルプ]をクリックしてください。https://www.jmp.com/interactiveのヘルプが開きます。

インタラクティブHTMLレポートのオプション

タイトル

インデックスページ(複数のレポートの場合のみ)またはレポートのタイトルを追加します。

説明

(オプション)インデックスページまたはレポートに説明を追加します。説明はタイトルの下に表示されます。

カスタマイズ

(複数のレポートの場合のみ)Webページの表示形式を変更します。スタイル、カラーテーマ、フォント、ロゴ、日時の有無などを変更できます。インデックスページのオプションのカスタマイズを参照してください。

データの発行

インタラクティブなレポートにします。このオプションの選択を解除すると、静的なレポートになります。

メモ: 重要なデータが共有されないようにするには、非インタラクティブなWebページとして保存してください([ファイル]>[書き出し]>[HTML]を選択します。)

イメージの追加

Webページの下部に画像を追加します。

発行されたWebレポートを開く

[発行]をクリックした直後にブラウザが開き、Webページが表示されます。

実行後、レポートを閉じる

Webレポートの発行後、JMPでレポートが閉じます。

削除アイコンImage shown here

(複数のレポートの場合のみ)レポートを削除します。

矢印アイコンImage shown here

(複数のレポートの場合のみ)レポートの順序を変更します。

インデックスページのオプションのカスタマイズ

スタイル

レポートのレイアウトを決定します。

リスト(大)

レポートを、大きなサムネールとともに縦に並べて表示します。

リスト(小)

レポートを、小さなサムネールとともに縦に並べて表示します。

グリッド

レポートを横に並べて表示します。

カスタムCSS

Webページの書式を設定するためのCSSファイルを指定できます。CSSファイルは、_cssというサブフォルダにコピーされます。CSSファイルは相対パスで指定されます。そのため、CSSの書式設定を維持したまま、レポートおよびサポートファイルを別のユーザに送信できます。

カラーテーマ

Webページ・見出し・境界線の色を指定します。デフォルトのWebページは、白い背景、オレンジ色の見出し、そして青い境界線です。

フォントの変更

レポートで適用されているフォントを変更します。

ロゴの変更

レポートとともに表示するイメージを指定します。イメージの横にある上下矢印をクリックすると、レポートの上または下にそのイメージを移動できます。

日時を表示

Webページを作成した日時の表示と非表示を切り替えます。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).