多重比較検定では、まず、比較円プロットが作成されます([各ペアのステップワイズ, Newman-Keuls検定]では作成されません)。比較円プロットはグループ平均を比較するためのグラフです。図6.10は、[すべてのペア,TukeyのHSD検定]の比較円を示しています。他の多重比較検定でも同じような比較円が描かれますが、円の直径が異なります。
メモ: 比較円のプロットをデフォルトで非表示にするには、[ファイル]>[環境設定]>[プラットフォーム]>[一元配置]を選択し、[比較円]の選択を解除してください。
図6.10 グラフによるグループ平均の比較
グループ平均の各ペアを、比較円の交わりを見て比較することができます。外側の交角によってグループ平均が有意に異なるかどうかがわかります(図6.11)。
• 平均が有意に異なる場合、比較円は交わらないか交わりが浅く、外側の交角が90度以下になります。
• 比較円が90度以上の交角で交わっているか入れ子になっている場合は、平均が有意には異ならないことを意味します。
図6.11 交角と有意性
交角がほぼ90度になっていて、見た目では判断がつきにくい場合には、該当する比較円をクリックすると、平均が有意に異なるかどうかを確認できます(図6.12)。選択を解除するには、円の外側の白い領域をクリックします。
図6.12 比較円の選択
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