米国の州境やフランスの地域圏境などの境界線を表示できます。特定の領域の輪郭を示すこれらの境界線は、グラフに単独で表示することも、画像データと共に表示することもできます。JMPには、いくつもの境界線のデータが用意されています。Esriシェープファイルから、または独自の境界線を一から作成することもできます。そのため、「背景地図の設定」ウィンドウに表示される境界線のリストは、ここで紹介している例と一致しない場合があります。
JMPの所定ディレクトリに地図ファイルを追加した場合、それらのファイルは「グラフビルダー」プラットフォームだけでなく、「背景地図の設定」ウィンドウの「境界線」セクションでも使用可能になります。この方法で、背景地図で使える行政的な境界線を増やすことができます。境界線の地図は、ベクトル形式のシェープです。
図12.19 米国における州境の例
背景地図と境界線を追加するには、次の手順に従います。
1. グラフ上の何もない領域を右クリックし、[背景地図]を選びます(または、グラフビルダーで[グラフ]>[背景地図]を選びます)。
「背景地図の設定」ウィンドウが表示されます(Figure 12.12)。
2. 背景地図を表示するには、次のいずれかを実行します。
– 「イメージ」において、[粗い衛星写真]、[細かい衛星写真]、[NASAサーバー]、または[Street Map Service]を選択します。
– もしくは、[WMS (Web Map Service)]を選択し、「URL」の横にWMS URLを貼り付けます。「レイヤ」の横にレイヤ識別子を入力します。
3. 地図上に境界線を表示するには、「境界線」のオプションを選択します(独自の境界線地図ファイルを保存してある場合、それもリストに表示されます)。
4. [OK]をクリックします。
NASA、Street Map Service、またはWMSの地図を追加したのに表示されない場合、該当する地図サーバーがアクセスできない状態であることが考えられます。エラーログを参照し、問題の原因を確認してください。