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公開日: 09/19/2023

固定効果のブロック因子がある計画

「カスタム計画」プラットフォームを使って、3つのブロックで3因子の実験を行う計画を作成します。固定効果のブロック因子も含めるスクリーニング計画において、従来のスクリーニング計画では、ブロックのサイズを2のべき乗にする必要がありました。「カスタム計画」プラットフォームでスクリーニング計画を作成する場合、ブロックサイズを任意のものにできます。

1日に実施できる試行は3回だけで、日によってかなりの変動が予想されるとします。そのため、数日間にわたる実験を、日ごとのブロックに分ける必要があります。また、この調査では、すべての2因子間交互作用を推定したいと考えています。この例では、1ブロックあたり3回の実験を行う計画を作成します。

1. [実験計画(DOE)]>[カスタム計画]を選択します。

2. 「因子」セクションで、「N個の因子を追加」の横のボックスに「3」と入力します。

3. [因子の追加]>[連続変数]を選択します。

4. [因子の追加]>[ブロック]>[ブロックあたり3実験]を選択します。

ブロック因子「X4」「値」の下には、水準が1つしかありません。これは、この時点ではまだ全体の実験回数が不明なためです。

図5.19 「因子」に表示されたX4の1つのブロック 

「因子」に表示されたX4の1つのブロック

5. [続行]をクリックします。

図5.20 「因子」に表示されたX4の3つのブロック 

「因子」に表示されたX4の3つのブロック

「デフォルト」の全体の実験回数をブロックあたりの実験回数で割った適切なブロック数が、「因子」セクションに表示されます。この例では、デフォルトの標本サイズは9であるため、ブロックが3つ必要です。そのため、「因子」セクションの「X4」の値が3つになりました。これは、ブロックが3つあることを示します。

メモ: 別の実験回数を指定した場合、「因子」セクションには、そのブロック因子に適した数が表示されます。

6. 「因子」セクションで、3つの連続尺度の因子「X1」「X2」「X3」を選択します。

7. 「モデル」セクションで[交互作用]>[2次]を選択します。

図5.21 「因子」に表示されたX4の6つのブロック 

「因子」に表示されたX4の6つのブロック

「実験の回数」パネルの[デフォルト値]が18になっています。「因子」セクションの「X4」には6つの値が表示されています。これは、ブロックが6つあることを示します。

メモ: 乱数シード値(step 8)と開始点の数(step 9)を設定すると、以下の数値例と同じ実験設定が得られます。同じ結果でなくても良い場合は、これらの手順は不要です。

8. (オプション)「カスタム計画」の赤い三角ボタンをクリックし、[乱数シード値の設定]を選択します。次に、「12345」と入力して[OK]をクリックします。

9. (オプション)「カスタム計画」の赤い三角ボタンのメニューから[開始点の数]を選択し、「5」と入力して[OK]をクリックします。

10. [計画の作成]をクリックします。

図5.22 固定ブロック計画 

固定ブロック計画

「計画」アウトラインのブロック因子「X4」に注目してください。6つのブロック因子が表示されています。実験を実施する際、1日に3つずつ試行を行います。たとえば、X4 = 1の試行を1日目に、X4 = 2の試行を2日目に実施する、という具合です。そのため、計画のデータテーブルでは、ブロック内で実験をランダム化するとよいでしょう。「出力オプション」パネルの「実験の順序」で、[ブロック内でランダム化]がデフォルトで選択されていることを確認してください。

11. [テーブルの作成]をクリックします。

図5.23 固定ブロック計画の計画テーブル 

固定ブロック計画の計画テーブル

計画のデータテーブルにおいて各行は各日の実験ごとにグループ化されています。この計画では、ブロック効果、すべての主効果、および2因子間交互作用を推定することができます。

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