「工程能力」起動ウィンドウで、このセクションのオプションを使うと、「Y, 工程変数」に他の確率分布や計算方法を割り当てたり、非正規分布に関連するオプションを指定することができます。特に指定しない限り、「Y, 工程変数」の変数はすべて正規分布に従うものと仮定して分析されます。
• 使用可能な分布は、正規分布・ベータ分布・指数分布・ガンマ分布・Johnson分布・対数正規分布・二重正規混合分布・三重正規混合分布・SHASH分布・Weibull分布です。Johnson分布以外は、最尤法を使ってあてはめられます。Johnson分布の推定法を参照してください。
• [最良]オプションは、用意されているパラメトリックな確率分布のうち最もあてはまりの良いものを特定し、適用します。
• [ノンパラメトリック]オプションは、カーネル密度推定法によって分布をノンパラメトリックに推定します。
非正規分布に関連するその他のオプションについては、非正規分布のオプションを参照してください。
1. 「Y, 工程変数」のリストで、変数を選択します。
2. 「分布」のリストから確率分布を選択します。
3. その確率分布を選択された変数に適用するため、[工程分布の設定]をクリックします。
指定した確率分布が、「Y, 工程変数」リストの変数名の横に「&分布()」という形式で表示されます。
メモ: 正規分布以外の確率分布を選択した場合、サブグループ列や履歴シグマを割り当てることはできません。それらのオプションは、非正規分布を仮定した工程能力指数の計算ではサポートされていないためです。非正規分布の工程能力指数の統計的詳細を参照してください。
非正規の工程能力指数手法
非正規分布に基づく工程能力指数の計算に使用する手法を指定します。非正規分布の工程能力指数の統計的詳細を参照してください。
Johnson分布の推定法
Johnson分布を推定する方法を指定します。パラメータを推定する前に、Johnson分布族(Johnson Su分布・Johnson Sb分布・Johnson Sl分布)の中から最もあてはまりの良い確率分布が特定されます。その手順については、Slifker and Shapiro(1980)で解説されています。
分位点一致
デフォルトで使用される手法です。この手法は、最尤法よりも計算時間が短く、推定が発散することも少ないです。Johnson分布族(Johnson Su分布・Johnson Sb分布・Johnson Sl分布)の中から最もあてはまりの良い確率分布を選択した後に、分位点一致法によりパラメータが推定されます。Slifker and Shapiro(1980)を参照してください。
最尤
パラメータを最尤法で推定します。
分布を比較する規準
([最良]分布を選択した場合に表示されます。)最良の分布を選択するための規準を指定します。ここで指定した選択規準の統計量は、「比較の詳細」レポートにおいて、確率分布の表示順を並び替えるのにもつかわれます。比較の規準で並べ替えを参照してください。