公開日: 09/19/2023

Box-Cox変換の例

この例では、2つの時系列分析を比較します。1つの分析ではBox-Cox変換を使用し、もう1つの分析では手動で変換した時系列を分析します。λの値がゼロであるBox-Cox変換は、対数変換です。ただし、分析にBox-Cox変換を使用すると、予測結果が元のスケールに変換されてレポートされるため、解釈が容易になります。

1. [ヘルプ]>[サンプルデータフォルダ]を選択し、「Time Series」フォルダにある「Seriesg.jmp」を開きます。

2. [分析]>[発展的なモデル]>[時系列分析]を選択します。

3. 「乗客数」を選択し、[Y, 時系列]をクリックします。

4. 「時間」を選択し、[X, 時間ID]をクリックします。

5. [Box-Cox変換の使用]を選択します。

λには、デフォルト値である0を使用します。

6. [OK]をクリックします。

7. 「時系列 Box-Cox変換した乗客数」の横にある赤い三角ボタンをクリックし、[季節ARIMA]を選択します。

8. 「季節ARIMAの指定」ウィンドウの「ARIMA」領域で、以下のパラメータを設定します。

p,自己回帰次数」を「0」に設定します。

d,差分の次数」を「1」に設定します。

q,移動平均次数」を「1」に設定します。

9. 「季節ARIMAの指定」ウィンドウの「季節ARIMA」領域で、以下のパラメータを設定します。

P,自己回帰次数」を「0」に設定します。

D,差分の次数」を「1」に設定します。

Q,移動平均次数」を「1」に設定します。

10. 切片なしでモデルのあてはめが実行されるように、[切片]の選択を解除します。

Figure 18.22に表示されているようなウィンドウになります。

図18.22 季節ARIMAの指定 

季節ARIMAの指定

11. [推定]をクリックします。

図18.23 Box-Cox変換した乗客データの季節ARIMAモデル 

Box-Cox変換した乗客データの季節ARIMAモデル

パラメータ推定値は、「乗客数(log)」列で同じモデルのあてはめを実行して得られた推定値と同じです。ただし、Figure 18.23の予測と予測区間は元の尺度です。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).