対応のあるペアに対し、「選択モデル」プラットフォームを使用して、条件付きロジスティック回帰モデルをあてはめてみましょう。この例において、ケースコントロール分析の目的は、共変量を制御して疾患の相対リスクを決定することです。
「選択モデル」プラットフォームを使って、条件付きロジスティック回帰ではなく、通常のロジスティック回帰を行う手順について詳しくは、通常のロジスティック回帰を参照してください。
1. [ヘルプ]>[サンプルデータフォルダ]を選択し、「Endometrial Cancer.jmp」を開きます。
2. [分析]>[消費者調査]>[選択モデル]を選択します。
3. 「データ形式」が[1つのデータテーブル, 積み重ね]になっていることを確認します。
4. [データテーブルの選択]ボタンをクリックします。
5. プロファイルのデータテーブルとして「Endometrial Cancer」を選択します。[OK]をクリックします。
6. 「アウトカム」を選択し、[応答の指示変数]をクリックします。
7. 「ペア」を選択し、[グループ]をクリックします。
8. 「胆嚢疾患」と「高血圧」を選択し、「プロファイル効果の作成」パネルで[追加]をクリックします。
9. [Firthバイアス調整推定値]のチェックマークを外します。
10. [モデルの実行]をクリックします。
11. 「選択モデル: アウトカム」の赤い三角ボタンをクリックし、[効用プロファイル]を選択します。
図4.42 子宮内膜がんデータのロジスティック回帰
要因ごとに尤比度検定が実行されています。「胆嚢疾患」が、α水準を0.05としたとき、統計的にほぼ有意であることがわかります(p値は0.0532)。また、効用プロファイルによって、応答に対する要因の影響を視覚的に確認できます。