「選択モデル」プラットフォームでは、デフォルトの選択肢集合を用いる場合、応答データに被験者データも一緒に保存されている場合、条件付きロジスティックではなく通常のロジスティック回帰を行う場合には、用意するデータテーブルについて特殊な規則があります。
プロファイルのデータテーブルに保存されているプロファイルが、すべての質問で共通の選択肢になっている場合には、「選択モデル」起動ウィンドウの「応答データ」パネルにある「役割変数の選択」での[選択肢のプロファイルID]を指定しなくてもかまいません。省略した場合は、プロファイルのデータテーブルに保存されているプロファイルが、すべての質問において共通して提示されているとみなされます。
応答のデータテーブルに被験者の情報も一緒に保存している場合は、別々に保存している場合と同じように、「被験者データ」セクションの[データテーブルの選択]でそのデータテーブルを指定してください。この場合、[被験者ID]列は指定しなくてもかまいません。たとえ被験者IDを指定しても、分析の計算には使われません。一般的には、被験者の属性データは、同一被験者であれば質問が変わっても変化しないでしょう。
「選択モデル」プラットフォームでは、通常のロジスティック回帰も実行できます。
メモ: 通常のロジスティック回帰モデルをあてはめるには、「二変量の関係」または「モデルのあてはめ」プラットフォームの方が便利です。ただし、必要であれば「選択モデル」プラットフォームでロジスティック回帰を実行することもできるので、以下にその方法を紹介します。
「選択モデル」によってロジスティック回帰分析を実行するには、まず、「選択モデル」プラットフォーム用のデータ形式に分析対象のデータテーブルがなっている必要があります。データの準備として、次の3つの作業が必要となります。
• ロジスティック回帰における応答変数の各水準を、1行ずつに収めたプロファイルのデータテーブルを作成します。このプロファイルのデータテーブルには、応答変数の水準のみを含めます。
• 説明変数を含んだデータテーブルを保存し、それを応答のデータテーブルに指定します。
• 応答のデータテーブルを再び、今度は被験者のデータテーブルとして指定します。
「選択モデル」プラットフォームを使ってロジスティック回帰を実施する例については、「選択モデル」プラットフォームを使用したロジスティック回帰の例および対応のあるデータに対する条件付きロジスティック回帰の例を参照してください。